夫と息子の写真がすき
世の中の人間は2種類に分けられる。
写真に自分を写すタイプと、写さないタイプ。
私は圧倒的に後者だ。
なので自分の写真は極端に少なく、どちらかといえば、写りたくない。自撮りスキルは底辺。自分の見た光景が思い出として残っていればいいので、そこに自分の像は存在しなくて構わない。
実は子育て界隈では時折「夫と子どもの写真や、子どもだけの写真は沢山あるけれど、自分と子どもの写真がなくてさびしい。私と子の写真も撮って欲しい」と話題になる。
でも私は、自分と息子の写真を撮って欲しい！とはぜーーーんぜん、思わないのだ。
なにしろ写りたくないもので……。
その代わり、夫と息子の仲睦まじい写真をみては、日々にまにましている。
これは息子が生まれた日の写真。
顔をトリミングしているのでバランスが変だが、誰に見せても、「旦那さん、すごく嬉しそうだね」と言われる。
今見ると産まれたてほやほやの息子の、手の小ささがやばい。帝王切開だったので、手術室から戻ったらもう夫が抱っこしていてびっくりした。
あれさっき出てきたばっかですけど、もう抱っことかして大丈夫なんですか！？と何度も聞いてしまった。
私は無事出産できた安堵と、本当に赤ちゃんが出てきた驚きでぼんやりしていたけれど、夫がとにかく嬉しそうで、「こんなに夫が喜んでくれるなら良かったなぁ」と思ったのを覚えている。
この後出血が多くて大変だった。
息子がコロコロしていてかわいい。
夫はとにかく息子と同じ目線になって遊ぶのが上手で、この時は息子の横に転がって赤ちゃん仲間のように振舞っていた。
実はこの後、2人が同時に正面を向いた写真が続く。超絶かわいい。
息子の顔が今とだいぶ違う。しかしいずれも可愛い。
ミルクを飲む息子を、愛おしげにさする夫。
夫のなんとも幸福そうなにんまり顔がよい。息子は空を見つめながらグビグビ飲んでいた。
いつも授乳後たっぷりミルクを飲むので、母乳の出が悪いんだなと思っていたが、むしろ息子が大食漢だっただけではないか？と今なら思う。
断乳が早めで途中から完全ミルクに移行したが、最後らへん1回で400mlくらい飲んでたもんな。
パパを枕に寝る息子。夫も寝ている。
確かこのころ息子はまま！まま！期で、夫は「パパじゃだめなの……？」とたびたびしょんぼりしていた。
でもこんな風に寝てることもあるんだよって、撮ったものだ。
まだ息子の髪がツンツンだった頃だなぁ。
息子と公園で歩く練習をしている写真、ファミレスでハンバーグを息子が夫にあーんしている写真。
夫と息子の、愛おしい日常。
好きな人と、好きな人が楽しそうに過ごしている姿は、良い。
とてつもなく癒される。
そんなこんなで日々にまにま眺めている選りすぐりの「夫しあわせコレクション」を、最近息子も器用にスマホを操って眺めるようになった。
この赤子が自分だとわかっているのかどうか、説明したら神妙な顔で「う」と応えていたが、見て以来、息子の夫ラブ度がさらに上がっている。
とてもよいと思う。
ここから先は
¥ 180
サポートいただけるととても嬉しいです！よろしくお願いいたします。