「良い作品は見つけてもらえる」は7割方嘘
春の新アニメをチェックしながら、「良い作品は見つけてもらえる」は概ね嘘だなぁと思いました。
前評判ゼロのアニメが大ヒットすることはしばしば見られます。
最近だと「ユーリ!!! on ICE」とかでしょうか。(最近でもないか…?)
確かに本作、前評判はゼロでした。私も元々は知りませんでした。でも、1話から見ていましたし、結構1話を見た人がいただろうなと思います。
というのも、新作アニメをすべてチェックする層がそれなりにいるからです。
ここでの「チェック」の意味は「見る」から「とりあえずホームページを見る」程度まで幅広いのですが、私の場合は、新アニメのホームページはとりあえず全部見ます。
そこから、とりあえず録画する作品を選定して、さらに見続けるアニメを絞ります。新アニメを一覧にしてくれるサイトが有るので、そんなに大変な作業ではありません。
例えば「ユーリ!!! on ICE」だったら、ホームページにアクセスすれば結構「とりあえず録画」しようと思うようなフックがいくつもありました。
「久保ミツロウ原案」「男子フィギュア」「平松禎史」「人気声優」など。
なので、1話を見た層はそれなりにいて、初っ端からめちゃくちゃ面白かったので、Twitter等で話題になり、放送を希望する声がテレビ局にも届いて放送先が増えたりもしました。
■第一発見者がいないと始まらない
こう書くとやっぱり見つけられてるじゃないか、と思われるかもしれません。でもこれは新アニメをとりあえずチェックしている層がいるからこそです。
いつも面白いものが無いか探していて、とりあえず手を出してみる人。つまり、第一発見者がいるのです。
だから見つけてもらうには、コンテンツが良いことは前提として、「とりあえず見る層(巡回してる人)」と「面白いと発信してくれる人」が必要です。
そういう人がいない分野だと作るだけでは厳しい。ネットやSNSが発達して情報にアクセス・拡散しやすくなったといえど、良いものを作り、発表さえすれば見つけてもらえるというのはさすがに無理があります。
しかも、アニメは視聴するだけならお金はかかりません。これがいきなりお金を出さないとわからない、お店にいかないとわからないなどとなると、かなりハードルが高い。巡回者がいない分野なら、相応の工夫が必要です。
■巡回者がいるところでたたかう、見つけてもらう努力
もし、何かコンテンツを発表するなら、いつも何か探している、巡回者がいるところを選ぶのが見つけてもらいやすくなるコツです。
noteだったら検索する人が多そうなタグをつけるとか、企画に参加するとか。
後はがんばって公式におすすめされるような記事を書くとか。
発信してもらうことまで計算するのは難しいですが、最近のサロン系の動きはこういう流れと関係してる気がします。
さらにコンテンツ側には最初からアクセル全開であることが求められます。
ヒットするアニメや漫画をみていると、1話からヤバイくらい面白いなと気づきます。
これは今も昔も変わりません。ですが、情報も娯楽も多く、時間を奪い合ってる現代では、それががより重要になっていると言えるでしょう。
イノベーター理論を考えると当たり前のことのようにも思えますが、ネット等のおかげで見つけてもらいやすくなった一方、それでも作るだけ、発表するだけじゃダメなんだということを自戒も込めて改めて考えました。
いや〜来月は新作アニメのチェックで忙しいな〜。
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