プログラミングとは何ぞや、を知りたい親御さんにおすすめ!『Girls Who Code』
『Girls Who Code 女の子の未来をひらくプログラミング』が良かった。
例えば英語を学ぶときに、いきなり「This is a pen」から始めるより5文型からやりたかったタイプにうってつけ、といえば伝わるだろうか。
「プログラミングとは」がざっくりわかり、プログラミングを行う流れが概ねわかる。
私は文系、非IT企業勤務のど素人。
それでも、世の中的にプログラミングは必須知識だというし、義務教育でも始まるし、いずれ息子も学ぶだろうし、とプログラミングについて知りたいなとは常々思っていた。
だがちょうど良い書籍に出会えず、プログラミング学習アプリも続かないまま。
そんな私に、本書はわかりやすく全体像を教えてくれた。
私が安心したのは、プログラミングでも、ものづくりの流れは同じだとわかったこと。
料理だったら、献立を考え、材料や調理道具、時間の兼ね合いを確認し、切ったり煮たり焼いたりする。
文章だったらプロットを考えて、書いて、肉付けして、読み返して整えて……。
プログラミングもざっくり捉えると同じようだ。ひとつひとつきちんと書かないと、ループに陥ったり大変そうだが。すごく慣れが必要そうだが。
でも流れは同じで、他の物作りの参考になる話もあった。
例えば、何を作るかのアイディアを出したあとの優先づけは、次の3つをクリアしたものに絞ること。
やりたい
やれる
そして、やる価値がある
具体的には
・それって必要?
・それってもうあるもの?
・それって自分以外の人も欲しいもの?
・それって本当にやりたいこと?
の4つを検討しよう、なんて話は全てに通じるもの。
プログラミングというと、どこか自分とは縁遠く難解なものというイメージがあったけれど、ものづくりという点では同じなのだと気付いた。
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この本はプログラミングができる女性を増やすことを目的にしたNPO法人「Girls Who Code」の創立者が執筆しているので、タイトルも『Girls Who Code 女の子の未来をひらくプログラミング』だし、出てくるのも全て女性だ。
でも、男性でも、女の子でなくても、プログラミングの素人で、ちょっとどんなものか知りたい人や、義務教育で始まるからどんなものかかじっておきたい人にはちょうど良い。
「プログラミングなるもの」の全体像がざっくりわかるからだ。
「Girls Who Code」の活動に参加して、ゼロからプログラミングをし何かを作った女の子たちの話が沢山出てくるし、第一線で活躍している女性の話も掲載されているので、もしかしたら私にもできるかも、なんならやってみようかな、なんて気持ちにもなる。
何となくIT系全般に抱いていた苦手意識を溶かして貰った。
もちろんこの本を読んでプログラミングができるようにはならない。
一切ならない。
しかし、大体どんな感じのもので、どんな特徴があって、どんな手順で、どんな類のことができるかはわかる。
本書は、Googleのエンジニアが選んだ中学・高校生向けプログラミング書籍10冊のうちのひとつ。
他に『ハッカーと画家』も読んでいるが、なかなか面白い。
プログラミング初心者さんは、このラインナップを参考にしてみるといいかもしれない。
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