多様性社会…?
多様性社会―。
それは、その名の通り、多様な価値観を持った人々や団体、ひいては国家が共存する社会である。
現在、そのような多様性社会の形成が目標とされることがある。
だが、この『多様性社会』は、矛盾を抱えていることに、皆さんはお気付きだろうか?
有名な話、というか、ちょっと考えればわかると思うが。
その矛盾とは、多様性社会はそれを拒絶する人に対してどのように接するのか?という話だ。
ある特定の価値観しか認めないとする人に対して、多様性社会はそれを受け入れるのか、受け入れないのか。
受け入れるとすれば、多様性社会は、「多様な価値観の両立」という考え方を自ら否定することとなる。
一方、受け入れないとしても、ある特定の価値観を受け入れないということになり、多様な価値観の一つを恣意的に排除することとなる。
要するに、多様性社会の目標とする「多様な価値観の両立」という考え方と、ある特定の価値観しか認めない考え方とは、両立しえないのである。
この矛盾を多様性社会を目標とする人々はどう考えているのか。
どのように対処していくのか。
私は疑問である。
この点につき、意見のある読者の方はぜひコメントいただきたい。
今回はここまで。
読んでくれてありがとう。
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