管理会社はトラブルをすべて解決してくれるのか
今日は、「マンションの管理会社は、マンショントラブルをすべて解決してくれるか問題」を考えてみよう。
まず、結論から言うと、管理会社はトラブルをすべて解決する立場にない。ごく一部の委託された業務のみトラブル解決に当たる義務を負っているだけだ。マンションの居住者の中には、管理会社がなんでもかんでも対応し問題解決すると思っている人が多いが、実際に対応する問題はごくわずかだ。
現実には、日常のトラブルの多くは、居住者もしくは管理組合自身が解決しなければならない。
まず、住戸間のトラブルには管理会社は一切介入しない。上のベランダから吸い殻が落ちてくる、隣のベランダから柔軟剤のきついにおいがする、子供の泣き声がやかましい、などは各住戸間で話し合うべき問題であり、管理会社に電話しても無駄である。
駐輪場に止めてあった自転車にいたずらをされた、子供がエントランスでボール遊びをしている、エレベーターに自転車で乗り込んでくる人がいる、駐車場で猫が鳴いている等も、管理会社が何とかしてくれる問題ではない。
さて、ではどうするか。住戸間の問題は当事者同士が話し合うしかない。マナー違反の居住者には直接指摘し注意する。自転車にいたずらされたら警察に届け出る。猫が鳴いていたら探してつまみ出す。すべて自分で対処するのだ。そして、個人ではどうしても解決できないとき、管理組合(理事会)に解決を依頼するのが筋である。
管理会社に苦情を言う前に、戸建て住宅に住んでいるとしたらどうするか?を考えてみてほしい。そしてそれでも、マンションだから個人では解決できない問題だという結論に至ったら、管理組合(理事会)を頼ってほしい。
本来、管理会社の「全部管理」とは、なんでもかんでも対応するというものではないのだ。よくよく管理委託契約書を読んでほしい。
かつて、私の同僚が受けた電話に、「アリが部屋にあがってくる」という苦情があった。
私たちフロント一同は、アリが部屋に侵入することよりも、そのような内容の苦情が管理会社に寄せられることに頭を抱えてしまった。
「アリの巣ころり」が効果的です・・・。
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