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理事長選任のトホホ

皆さんのマンションでは、理事会役員(理事長・副理事長など)をどのように選任されていますか。

わたしの経験では、理事は輪番制をとり、順番がきて理事に選任された居住者間で理事会役員を互選する形が多かった。

役員互選の場でいつも苦労したのが、だれが理事長に就任するかを決める時だった。

理事長職を自ら引き受ける方はほとんどおらず、

「絶対に理事長はできない!」

と譲らない方は、くじ引きやじゃんけんでの選任も受け入れない。


話し合いは進まず、時間だけが過ぎていく・・・。仕方がないので「くじ引きしようか」となるまでに1時間。

くじ引きとなったところで、前回理事長になった方を理事長にならないようにすか否かで、再び硬直。くじ引き参加者が一人でも減れば自分が理事長になる確率が上がるからだ。

右往左往しながら、ついに役職のくじ引きが始まる。

本当に頭を抱えてしまったのが、互選の場にいない理事が理事長職のくじを引き当ててしまった時だ。(欠席であったとしても理事には選任されているので、候補者として残りくじを割り当てられ、その残りくじが理事長職当選くじだったのだ。)

そのような場合には、理事長に選ばれたことを新理事長に直接説明に行ったり、管理員さんと連れ立ってお願いにあがったりした。理事長を免れた理事たちから、欠席されたけれども理事長になってしまった人に電話で説得してもらったこともある。

管理会社の担当者からすると、互選を欠席した居住者が理事長になることには深刻な懸念がある。

役職の互選に出席が難しいかたは、普段の理事会にも出席が難しいかもしれない。

それ以前の問題として、理事会に出る気がないかもしれない。

そのような方が理事長となると、理事会の開催日時の決定が困難となり、理事会が開催できないとマンションの重要事項が決議できず、協議が停滞する。

こうして、重要事案が翌期に先送りされ、翌期の理事会は議案が膨れ上がることになるのだ。

理事長職は重要なのだ。

こんな中で理事長を進んで引き受けてくれる居住者の存在は非常に貴重だ。特に管理員さん一押しの方が手を挙げてくれたときは、天使に見えた。

実際には、しぶしぶ引き受けた理事長でも、しっかり責任感をもって職務を全うして下さる方が大多数である。

理事が回ってきたときには、立候補しないまでも、不在の人を理事長にしてしまうことだけは避けていただきたいと思う。


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