見出し画像

発達障害学生の就活支援〜成功体験で視野を広げたい〜

5月13日、働くチカラPROJECT実践報告会が終わりました。毎年やってる報告会は、1年間の活動内容を報告するもので、次年度プログラムを広報する役割もあって毎年この時期に開催しています。

今年も去年と同じくコロナの影響をもろに受け、急きょweb開催のみに切り替えて実施。事務局の株式会社エンカレッジのスタッフさんにはたくさんお世話になり、入念な準備とリハの成果もあってかなりスムーズなweb開催となりました。
エンカレのスタッフさんは、みんなホント優秀です!

 

発達障害は、こだわりや想像力の障害特性もあって視野が狭くなる傾向にあります。経験したことははっきりと記憶してる一方で、未経験なことや将来のことはイメージしづらく、心配や不安が高まる学生さんは多いように思います。

就活は、自己分析や企業研究に始まり、自己PRやエントリーシート作成を学生さん一人で進めるには難易度が高く、コミュニケーションの苦手さもあって面接時のやりとりは何よりもプレジャーがかかっているようです。

学生さんなりに就活を一生懸命取り組んでおられるとは思うんですが、少々無理して頑張ってる人もいるように思い、障害特性を理解しながら一緒に就活を進めることができたらと思って就活プログラムを毎年開催しています。

 

さて、今回の実践報告会は、インターンシップを受入れてくださった企業の社長もご登壇いただき、企業の生の声も聞かせていただきました。

インターンシップは5日間の限られた時間で業務体験をさせてもらうもので、参加した学生さんからは「5日間やり遂げられたことが自信に繋がった」「大学で学んだことが活かせて嬉しかった」と成功体験に繋がったようでした。
(嬉しそうな表情を見ていると、こっちまで嬉しくなります!)

学生さんにとって企業は「リアルな社会の場」であり、そこでの成功体験は何より嬉しく、何より自信に繋がります。「上手くできた!」「頑張れた!」「嬉しかった!」と言ってくれる学生さんの表情は、インターン前とは大きく変わり、たった5日間の経験でも、学生さんを大きく大きく成長させてくれる時間です。

 

これは、学生さんと毎年関わる中で感じることですが、学生生活での経験は「たくさんの成功体験」であったほうが良いと思っています。上手くできた経験は「自信」に繋がり、自信は次をチャレンジをしようとする「意欲」に繋がり、新たな一歩を踏み出す「勇気」に繋がるはず。成功体験したことが学生さんにとって「生きるチカラ」となってるような気がしてます。

 

発達障害の人は経験したことを良く覚えていて、経験学習の力は強みでもあります。就活プログラムやインターンシップで得られる経験が学生さんにとって成功体験となり、就職後の未来が少しでも明るくイメージできるよう、今年度も働くチカラPROJECTを通してたくさんの経験の機会を提供したいなぁって思っています。

今年度も、可能性しかない若者の未来を精一杯サポートする1年にします!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?