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フナキ流の「農園づくり」とは?畑のリノベーション

畑は、それぞれ全く違う表情があります。その畑をみんなが楽しめる「体験型農園」に変えていくために行う私なりのプロセスがあります。その中でも、特に大切にしていることを解説したいと思います。

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1.農家さんとのお話

まずは、畑所有者からのお話をいろいろと伺うところから始まります。農家が作物を作るために土づくりから行い、種播き、草取り、収穫と大切に管理されてきた畑は、とても愛着のあるものです。代々と受け継がれてきた畑は、後世に残す事が農家の使命でもあります。しかし、場合によっては、諸事情により畑の維持ができなくなり荒れてしまう事も少々見受けられます。代々と受け継がれてきた農家の財産である畑だからこそ、畑に対しての思い入れがあるのは当たり前です。そして、跡継ぎである息子さん、娘さんたちへの思いなどもお聞きします。親子間のコミニケーションは、とても大切なので、それぞれどんな思いなのか、出来るだけお聞きする様にしています。また、会話の中では、農業を継ごうと思ったキッカケなどもお聞きしたりします。それが本人のバイブルになっていたりしますから。

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畑には、農家さんの思いがたくさん詰まっています。その思いをできる限り、くみ取りながら、新しい農園へと蘇らせるのが私の仕事です。

2.畑の周辺を歩く

次にやる事は、歩く事です。畑の徒歩圏内に何があるか調べます。Googleマップを見ながら、周辺をひたすら歩きまわります。近くのコンビニ、駅は、もちろんのこと、保育園、直売所などなど自分の目で確認します。実際に歩く事でお客様の視点になり、もし体験農園が開設した場合、どのような感覚で利用するのかを自らシュミレーションをします。それも子供だった場合、母親だった場合、父親だった場合など、それぞれの視点も考慮しながら、どのポイントに魅力的な物があるか、また危険な場所は無いかを調査します。この調べた結果をベースに人の導線を考え、後ほどの農園の設計の際に役立ちます。

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3.畑の中を歩く、眺める

畑の周辺を歩いたあとは、次に畑の中を歩きます。それは体験型農園を作るにあたり、出入り口、看板、道具置き場、手洗い場、野菜クズ捨て場の配置を考えます。これもお客様視点になり、まず入り口から入ったお客様は、道具置き場に向かい道具を持ち、自分の区画へと向かいます。農作業をして、そこで出た野菜クズのゴミを野菜クズ捨て場に捨てます。最後は、道具を洗い、手を洗い、道具を片付けて帰り支度となります。その一連の流れをイメージしながら、農園内の配置を決めていきます。真っ白の紙に農園の図を鉛筆で書き、また実際に畑を歩きながら違和感のない導線を考えます。畑の居心地の良さが何よりも大切です。さらに、「畑からの眺め」も魅力の一つになります。畑の場所によっては、高台のところにあると「絶景スポット」にもなります。そのような視点場を見つけるのも楽しい農園を作るポイントです。

以下の写真は「もぐもぐファーム体験農園」八王子市小比企町の丘にある360度見渡せる最高ロケーションの畑です。

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この畑が夜になると、また違う風景になります。これもまた絶景です。夏になると八王子花火大会の打ち上げ花火が真正面に見える特等席にもなります。

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以上、3つが「体験型農園」をつくる上で大切にしているポイントです。他にも細かい点はいくつもありますが、それはまた書くとしましょう!

私の仕事は、「畑のリノベーション」です。

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