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開発STORY③~製造者インタビュ-~

ハーブキャンディ「ハーブ農園から」はハーブの栽培からキャンディづくりまで一貫して取り組んだハーブキャンディです。
商品が生まれる現場で、どのような取り組みが行われているか、共に製品を作り上げてきた担当者の口から商品誕生までの道のりや想いを語ってもらいました。今回は、ハーブの葉を蒸留して「ハーブ精油」を抽出している製造部の加納唯です。

【プロフィール】
加納 唯
株式会社鈴木栄光堂  製造事業部
製造部入社後、製造部として主に包装部門に携わり、現在生産管理を担当。
好きな事は食べることと調べもの。気になるものは根掘り葉掘り調べます。


-ハーブから「ハーブ精油」を取り出す「蒸留作業」。どんな事をするのか教えてください。-

「アロマオイル」と聞くと何となくイメージが付く方もいらっしゃると思うのですが、ハーブの葉からアロマオイルとも言われる『ハーブ精油』を抽出する作業を担当しています。蒸留という作業になるのですが、鍋にお湯とハーブを入れて蒸留器具を組み立て、蒸留を開始します。
お鍋を加熱するとハーブ精油を含んだ水蒸気が発生し、その水蒸気が蒸留機器のガラス管をのぼってきます。そのガラス管を冷却水で冷やすとハーブ精油とハーブウォーターに分離されます。1回の蒸留に約3時間かかります。


​-はじめての蒸留だったと思いますが、最初はどんな所に苦労されましたか?-

不器用なので大丈夫かなと思いました。(笑)
ハーブの葉からハーブ精油を取ると聞いたときは、大がかりな作業だと思ったのですが、工房で小さな機器で作るので理科の実験みたいな印象でした。
身の回りには商品への異物混入につながらない『割れない物』しかなかったので、ガラスでできた蒸留機器の取り扱いにはとても気をつかいますね。
また、蒸留した蒸気を水で冷却する作業があるのですが、冷却水が通るホースに水を通す作業は、熱でホースが曲がって水が通りにくくなります。
きちんと水を流し、うまく冷却されないと機器が過熱されすぎてガラスが割れて破損してしまうのでとても注意しています。

-蒸留作業をしてみて気づいた事や面白いと感じた事などを教えてください。-

納品されたハーブの葉の乾燥具合によってハーブ精油の取れる量が違います。乾燥された方がハーブ精油の取れる量が増えるようです。製造工場内においておくときになるべく乾燥されるように草の状態に気を遣うようになりました。ハーブの葉は最初から少し乾燥気味のものもあれば、そうでな物もありコンディションが違います。そのため、よりハーブ精油の量が取れるように試行錯誤しながら進めています。

-ハーブから抽出したハーブ精油がキャンディになった時どう感じましたか?-


単純にうれしいです。

製造部なので製造に携わってましたが、すでに出来上がった原材料しか見たことなかったのでいちから原材料を作るという工程にふれて感動しました!

-その他 加納さんが皆さんに知って欲しい事はありますか?-

自分でもこの作業に携わるようになって、気づき驚いたのですが、結構世の中にハーブを使った商品がたくさん出ています。
ハーブ精油は大量のハーブからほんのわずかしか採れず、商品をつくるのに相当の量のハーブを使うと思うんです。ハーブの葉を蒸留したときに、6㎏のハーブからオイルが0.3gしか採れないときもありました。
ですから、ハーブの関連商品をみたらだれかがすごくハーブの蒸留を頑張ったんだな、と思います(笑)。
このハーブキャンディもかなり貴重な飴になると思います。

            ***

商品ラインアップ Item lineups

ハーブ農園から  ローズマリーキャンディ

ハーブ農園で手摘みされたハーブを丁寧に丁寧にキャンディにしました。フレッシュでみずみずしい香りと、シャープで心地よい香りが特徴のローズマリーキャンディです。

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ハーブ農園から レモングラスキャンディ

ハーブ農園で手摘みされたハーブを丁寧に丁寧にキャンディにしました。柑橘系のレモンに似たほんのり甘さを感じる爽やかな香りで、優しく緊張をほぐすレモングラスのキャンディです。

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