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ご提案! マイノリティーのすゝめ

リンゲルバン効果というのはつまり、手を抜くことです。


例えるなら、綱引き。


1vs1で綱引きをするなら全力を出さないと負けるから全力を出すでしょう。

しかし、これが1000vs1000の綱引きならどうでしょうか?

・・・

僕ならそもそもそんな綱引きには参加しないかもしれません。


つまり、リンゲルバン効果というのはそういう人間心理を解説したもの。

参加者が多くなれば責任の所在が曖昧になり、

力を発揮しようとしない。


”大企業病”というのが存在するのもまさしくこれが所以です。

大企業になればなるほどその責任の所在が不明瞭になる。


「この問題はあの人が応えるはずだろう」

「この問題は私たちの部署ではないから・・・」

身に覚えはありませんか?

僕も確かな身に覚えがありますし、日常的にその病を見かけます。


ここから私が強く思うのは、

「不利だ」


ということ。



「兵は神速を貴ぶ」

とは古い兵法、孫子の言葉ですが、

何か勝負事で勝利を納めたいなら機動力は大きな武器になります。

織田信長がそうだったように。


彼はかの有名な桶狭間の戦いで今川義元に打ち勝つ事ができました。


彼我の戦力差は単純な兵力で言えば6倍だったとも言われています。

(織田軍の”総兵力”に対して今川軍の”出征兵力”の6倍とも)


彼が用いたのは機動力・情報力。

この両面でした。



今川義元を討ち取ったのは嵐の夜中。

酒宴を催していた義元を奇襲します。

その奇襲の兵力は殊更に少なく、
とにかく夜中に叩き起こして起きれた兵士だけだったそうな。


とにかく速さを彼は求めた。

数の多さの弱点とは、
足回りであること
を信長が戦いを持って教えています。



そして、情報戦も巧みに仕掛けます。

そもそも、奇襲というのは成功すればいいものの、成功させるのが難しい。

相手に気取られない様に、そして相手の位置を正確に掴む・・・

そして、奇襲の成功率をあげるために、義元に酒を送って宴会を開かせる。



緻密な計算を要しますが、これは少人数で方針を決定できたからでしょう。


信長というリーダーの下に即断即決する組織と、
意思疎通を図るのにも四苦八苦するような組織では、
例え有能な人が居ようとも木阿弥です。


条件が整ってしまえば大きな組織というのは非常に弱い。

なぜなら、条件を整える為にはそもそも機動力と情報力が何よりも必要だからです。


「ジャイアントキリング」


そんな言葉を良く聞きますが、これにはそういう理由があるのだと私は考えています。



さて、大企業にお住まいの皆さんいかがでしょう?


実は織田信長の様な人が革新的な事を考えていて、

彼のプロダクトが発表された瞬間にご自身の企業に社会的な価値がなくなる様な情報を入手したら?


今のポジションで止めることはできるでしょうか?

きっと上司に報告するのに長い時間を要し、
さらには相手にされないかも知れませんね。



責任の所在を明確にできない。



というのは日頃から存在しますが、

実は生活習慣病のように、ある朝パタリと脳溢血を起こさせるような原因になりうるのかも知れません。


で、あるなら。

僕は信長のように意識的にマイノリティーに属して、
ニヤニヤと笑ってる方が楽しそうな気がします。


S,cat


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