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病院食ってどうなのよ? 【骨折入院記録 番外編】

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番外編① 入院生活の過ごしかた

こんにちは。明松です。

7/24夜、突然の自転車大転倒により右膝を派手に骨折し、突然始まった入院生活はもうそろそろ50日になろうとしています。


病院食って実際どうなのよ?

さて、入院生活と切っても切り離せないのが病院食。病院食はしっかり1日3食出てくるので、入院生活が50日に差し掛かるということは、ほぼ150回は病院食が出てきているということになります。

病院食といえば、以下のようなイメージが強いのではないでしょうか。

「まずそう」
「味が薄そう」
「満足感がなさそう」

この記事では、この入院生活において僕が病院食をひたすらに食べ続けた結果、どういう感想を抱いたかをフラットに、ニュートラルに述べてみます。

結論「けっこう悪くない」

まず結論をいいます。病院食、けっこう悪くないですよ。いろんな面で。それについてこれから述べていきますね。

① 味、結構いい。

「病院食は味が薄くて食べた気がしないんじゃないか」というイメージがある方は多いと思います。僕も入院生活がスタートした段階ではそんな先入観を持っていたので、果たしてどんなもんが出てくるのかねぇ、ということが気になっていました。そして、初日に出てきた病院食がこちら。

見た瞬間「確かに質素だな」という印象はまずありますね。病院食は当然ながらバランスのとれた栄養を意識して献立が作られているので、ジャンキーなものとかパンチがあるものってのは基本的には出てこず、「ザ・質素な定食」みたいな感じであることがほとんどです。

まず、栄養バランスが取れた食事が必ず3食黙っていても運ばれてくるっていうのはめっちゃ嬉しいですよね。僕はずーっと一人暮らしをしているので、これだけでも相当にありがたいことだなぁというのは思いました。
んで、肝心の味ですが、確かに「濃くてパンチのきいた味」に出会うことはありません。が、結構バリエーションに富んだ味が次から次に出てくるし、「おいしい」です。あと、ずっと病院食を食べ続けていると舌が順応してきます。病院食くらいの味の濃さががちょうど良くなってくる感覚。

そういう意味では、味気なくてつまらない食事という感じでは(僕は)全然ありません。ただ、看護師さんいわく「まずいって言う人はいる」らしいですけどね。確かに、酒のアテとか、ジャンクフードみたいなガツンとくる味のものってのは出てきません。まぁ、そういうものって往々にして糖、脂質、塩分、カロリーの暴力みたいな食べ物なんで、そもそも栄養バランスが数値で決まっている献立には組み込めないんですよね。

あとやっぱり、先入観って大事じゃないですかね。先入観で「これはマズいんだ」って決め込んで食べたらそりゃ何食ったってマズいと思いますよ。

② ごはんと味噌汁の定食ばっかりじゃない。

あと、やっぱり病院食って「ごはんと味噌汁が入ってる、ザ・定食」みたいなものを想像しがちかなと思うんですが、意外とそうでもありません。ちょいちょいバリエーションを持たせてくる感じがけっこう楽しいです。

パンの日(僕はパンがあまり好きではないのでテンションはそんなに上がらんけど、気分転換にはなる。パンのパターンがあるのは朝食のみ)
麺の日(昼食が麺というパターンはちょいちょいある。この写真はサラダうどん。夏だからか冷たい麺が出てくるので、個人的には結構テンションが上がる)
麺の日(これは山菜そば。麺の中ではそばが1番テンション上がるな)
カレーの日(昼食がカレーってパターンもちょいちょいある。こんな感じで、バリエーション見せてくるのはだいたい昼食。カレーも豆カレー、ビーフカレー、キーマカレーなどのパターンがある)

③ たまにスペシャルメニューみたいなときがある

で、たまーーにですが、明らかにスペシャルメニューが出てくるときがあります。ただ、僕もまだ2回くらいしかお目にかかったことがないので、頻度は1ヶ月に1回とかそのくらいなんでしょうね。

夏祭りスペシャルセット。入院生活の中で唯一1000kcalオーバーしてたメニュー。量もわりと多かった。しかし、すげーなと思ったのは、全体的に味はそこまで濃くない。
アイス。1回だけ出てきた。このアイスは市販品なので、口に入れたときにびっくりするくらい甘い(味が濃い)くて、うわー俺の味覚めちゃくちゃ変わってるやん!と衝撃を受けた。

こんな感じで、「ちょいちょい楽しませてくれる」ので、わりと飽きずに楽しめるなぁってのが率直に思ったことです。

④ 野菜系のメニューの味がなくてしんどい

これはネガティブポイントなんですが、野菜系のメニューに関しては基本的に味がありません。

これらの、野菜系の小鉢 or メインメニューの付け合せの野菜 に関しては、おそらくほぼ一切の味付けがありません。味が薄いとかのレベルではなく、味がない。これらについては正直ごはんのおかずにもならず、毎回どうやって消費するのがいいのだろうと思いながら他の食べ物と一緒に口に入れたり、なるべく工夫して食べています。

これに付随する話ですけど、白米のおかず(味がそれなりにするやつ)が微妙に足りなくなりそうになるというのは病院食全体に言えることかもしれないです。特に朝食ではそのパターンが多い。まあ、栄養バランス的にやむなしなんでしょうがね。

⑤ 朝食に納豆が出てくるとテンションが上がる

僕が納豆好きであるというのもあるかもしれませんが、病院食を長期間体験して、納豆って味が濃くてうまいんだなということを再認識するに至りました。朝食でたまに納豆が出てくるのですが、これほどまでに白米のお供に最適なものって素晴らしくないか!?と毎回感動しながら味わっています。

納豆は素晴らしいということに気づく。

これで1食490円

で、この病院食、1食で490円が負担額とのことです。まぁ、この値上げ、円安の時代と考えるとお手頃ですよね。この値段で栄養バランスが考慮され、それなりに楽しませてもくれる病院食が毎食出てくるっていうのは、悪くないんじゃないかなと思います。

これから入院生活が待っている方、病院食ってどんなもんなんだろう、というのが単純に気になるという人の少しでも参考になれば幸いです。

けっこういいもんですよ。病院食。ぜひ楽しんでみてください。

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