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骨折入院記録#2 CT編

前回はこちら

CTスキャンは外注

結局膝のCTスキャンを撮らないとなんとも言いようがないということでCTを撮るという流れになったわけですが、なんとそちらの病院、CTスキャンは外注してんのよね、ということらしく、CTを撮るために少し離れた病院に行かなければならないということで。

膝もガンガンに痛んでいる中で、どうやって行くべきかを聞いてみたところ、「うーん、院長の都合がよければ送ってくれるだろうけど、無理そうならタクシー?」と。車の振動とか乗り降りとかだいぶシンドイだろうなぁなんて思っていたら、院長先生が「あぁ、ちょっと待ち時間あるけど送迎するよ」と言ってくれて送迎をしてもらうことになりました。

そして入院開始から2日。CTスキャン撮影へ。
車の前まで看護師さんや先生が車椅子で運んでくれて、車の中にはなんとか左足と左手を駆使して乗り込むという感じだったのですが、これがまーしんどかった。普段何気なくやっている車への乗り降りっていう動作も、あれって結構狭い空間を入ったり出たりしているわけで、無意識に身体をいろんな姿勢に伸縮させてるんですよね。いざ右足がまともに機能しない(しかもめっちゃ痛い)という状態になると、車に乗って降りるっていう一連の動作だけでもずいぶんシンドイのだなと。「五体満足だからこそ当たり前にできていた」ことが、日常生活の中には山のようにあるのだなという認識がこの辺で生まれてきます。

CTを撮影し終わり、院長先生が迎えに来るまでの時間を見たらなんと残3時間。ずーっと3時間待合室で院長先生の戻りを待ち続け、隣にいるオバチャンと仲良くなって「大変ですねぇ」「お兄ちゃんは若いからすぐ治るから頑張って」なんていうやりとりをしたり。まぁ、こんな体験は怪我しなかったら無かっただろうな。

思ったのは、病院ってのはおじいちゃんおばあちゃんのある種社交場みたいな機能があんのかもなということ。待合室とか見ると、明らかに知り合いと思わしきグループが一緒にワイワイ食事をしたりコーヒーを飲みながら談笑していたり、おそらく知り合いではないだろうなという複数名が急に喋りだして仲良くなったり。同じ予約日の人たちの中で繋がりが生まれ、それが友人関係という形で彼らの日常生活へと引き継がれていくのかもしれない。なんてことを考えながら待合室を観察していました。実際、俺もめっちゃ話しかけられるんですよ。知らないおじいちゃんおばあちゃんから。若いから珍しいってのもあったのかもしれないけど、あー、こうやってコミュニティを広げていくのね、なんて妙な関心を覚えたりなどしていました。

そして院長先生の迎えの車に乗り込み、元いた病院へ。

CTの結果、そして突然の…

院長先生がCTの結果を確認したということで、病室にやって来たのは病院に戻って1時間後くらいでした。

院長先生「ん〜、まあ、膝の関節の下側の出っ張ってる骨があってね。顆間隆起ってんだけど、ここがね、だいぶバラバラに折れちゃってんのね。で、ここ靭帯がくっついてる骨なのよ。だから靭帯含めて元に戻さなきゃならないんだけど、これウチだとちょっとどうすべきかの判断がつかないのと、手術ってなったときも、ウチじゃできないのね。だから、転院してもらうことになりますね。仙台だとこの手術できるとこ2個しかないんだけど、うち1つは受け入れが出来ないと思うから、もう一つのほうにいま連絡してみますから」

顆間隆起。靭帯がくっついた重要な骨らしいんですが、これが結構バラバラになっていたらしい。

(あ〜、転院か〜、いつになんのかな〜)
なんて思っていたら、院長先生から衝撃の一言。

院長先生「だから、もう荷物まとめといてね」

(え?なに?すぐなの?)と驚いていたらそこからというもの10分ごとに看護師さんがきて、「はい、てことなんで荷物!まとめましょうね!」「あ、さっき院長先生言ってたけど、先方の許可出て、もう決まったから!転院!」「迎えあと30分で来るから!」とまたたく間のてんやわんや。30分て。転院ってそんな気軽にポンっとしちゃえるもんなのか。。。

とかやっていたら、迎えが来たから下に降りろという指示。もーてんやわんやでまた車椅子に乗り換えようかと思ったら、「ストレッチャーで迎えにくるから!部屋まで!」と言われ、待機していたらなんと救急隊員と思わしき方が4名ほど部屋までやってきて、「はい、乗ってください!」とストレッチャーに寝かせられ、そのまま担いでなんと乗った車は救急車。

まさかの救急車に乗せられる。

(え?救急車で移動すんの!?)

僕を乗せた救急車はサイレンを鳴らしながら病院へ。そして転院先(これが今いる病院です)に到着し、採血やら心電図やら問診やら書類書きやらを小一時間ほどやった後に、病室へとまたストレッチャーで運ばれ…。

(もうなんか、怒涛すぎるやろ、いろいろと…🥺)

と、すっかり疲れてその日の夜はずいぶんスムーズに眠りにつくことができました。

そういえば、病院に来てからなんだけど、以下の2つが完全に無くなってちょっとびっくりしてます。原因はよくわからない。
・酒を飲みたいという気持ち(まじで全然飲まなくても平気)
・不眠(夜の寝付きが入院前は3時間以上かかっていたのに、病院では30分もありゃ絶対眠れる)

さて、緊急入院から怒涛過ぎる3日間でございました。まだまだ入院生活本番はこれからです。

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