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#52 チームワークの表と裏の世界 / Every coin has two sides.

違和感だらけの環境にいると、
人間について学ぶ機会には事欠きません。

先日、「みんなバラバラなんだよねぇ…」という悩みを聞いて、その違和感にアンテナがピーンと立ちました。

どうやらこの世には相反する2種類のチームワークがあるらしい。今回はそんなアイデアを図を書きながら考察してみたいと思います。


2種類のチームワーク


あなたは、チームワークは好きですか?

そして、

自分よりも賢明な人に否定されたいですか?


チームワークを好むけど、自分よりも賢明な人に否定されるのは嫌だと思われた場合、おそらくは同質的なチームが好みでしょう。

チームワークが好きかどうかはともかく、自分よりも賢明な人(=意見)に否定して貰えるなら喜んで、と思える人は、多様性のあるチームを好むでしょう。

言い換えると、自分の世界を壊されたくない場合は、同質性のチームを好みます。自分の世界を壊して欲しい場合、つまり、自分の世界の限界を克服したい場合は、多様性のチームを好みます。

図で書くとこんな感じ。

自己変容には、自分が変わることへの痛みや恐怖を伴うため、
誰もが多様性のあるチームを受け入れられるわけではない。

同質性と多様性の考え方のズレ

次に、私が考えた同質的なチームと、多様性のあるチームを表にしてみました。

ちょっと詰めが足りませんが、ご容赦を

同質的なチーム(表の上段)は、自分の世界の安定や自分のルールを大切にするため、変化量が小さい車輪の中心部でポジション取りをします。決まりきった方法を好むからなのか、集団志向のチームメイトが多くても、なんとなく一人一人がバラバラの印象を受けます。

多様性のあるチーム(表の下段)は、大きな車輪の外縁部を回ることで多様な視点から中心を見つけようとします。一人を好むチームメイトが多くても、なんとなくチーム一丸を感じることが出来ます。

………そうか。

 書いてて気付きましたが、ここで私が「バラバラ」とか「チーム一丸」と言っているのは、どうやらオープン・マインドを指しているのかも。

オープンマインドとクローズドマインド

多様性のあるチームとはオープンマインドで協力し合うこと。あるいは批判を受け止め合うこと。

対して同質的なチームとは、形式的にグループに参加することで協力を示すこと。自分たちの世界のルールを壊す批判を許さないこと。クローズドマインド。

人間が同じ「チームワーク」を指差したとき、オープンマインドとクローズドマインドのどちらを指しているかは人によって異なる。
そのため、クローズドマインドに気が付かずに、良かれと思ってオープンマインドで接してしまうと、村社会から排除を食らうことになります。

いやぁ……イテテテ。

周囲が疲弊するチーム

同質的なチームの進化形として、こんな形もあると思います。
(これが今の日本社会のマジョリティかも)


同質的な人同士なら、彼らの世界を壊さずに、車輪の中心でポジション取りをしやすい

この形のチームでは、中心にいる同質的な人同士ではオープンマインドになっているため、自分たちが本質的にはクローズドマインドであることに気付くことが出来ません。

この形のチームはおそらく、危険だと思います。
最大の問題は、周囲に置かれた人たちが疲弊するからです。

この図だけで、現代社会で燃え尽き症候群(日本ではうつ病とか適応障害)が多い理由が説明ができます。「社会とはそういうもの」ではなく、単純に人間を疲弊させる構造になっています。

現代社会では燃え尽き症候群は自己責任として扱われますが、それは中心にいるクローズドマインドの「自分たちの世界を壊さないため」に正当化された理屈に人々が合わせてしまっている状態だと言えるでしょう。

言葉では思っていても、時に、文章的な情報は、たくさんの情報の中で埋もれやすいです。そんな時に図は便利だと思います。
ウェルビーイングな未来のために、また図を書いていこうと思います。


Every coin has two sides.
あなたの裏側
わたしの裏側
裏側を覗くと世界は
ひっくり返る


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