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#47 傷付け合う3人 / The Edges

人はなぜ傷付け合い、争いが起きるのか。

人類の永遠のテーマのようなトピックだけれど、それは時として、他人を慮るタブーが、お互いの理解を妨げていることがあるからかもしれません。

つまり、話題に触れること自体が過激的にもなり得る。今回は、ちょっと過激かもしれないタブーな話をしてみようと思います。


苦手なタイプ

「あなたはどんなタイプの人が苦手ですか。」

転職の面接でのこんな質問に、面接官の満足のいく返答が出来なかったことがあります。

ビジネスライクの範疇に限定すれば、自分が努力をすれば、大抵のことはカバー出来ると、おごっていたからです。でも、今なら即答出来るでしょう。

「例え話が通じないタイプの人が苦手です。」

あなたはどんなタイプの人が苦手ですか。

傷つけ合う3人の相関図

これは、自分が苦労した経験に基づいているのですが、
ここ最近、ある相関図を考えるようになりました。

相関図と、3人の役者

その相関図には、3人の代表的な役者がいます。

1. 異端者 
地球が宇宙の中心だと考えれていた時代に、"地動説" を唱えた人たち。
概念的思考が得意で、未来を予知したり、常識を覆すような転換やイノベーションを起こせるが、しばしば異端審問に遭い、処罰を受ける傾向がある。

2. 独裁者 
組織的な政治力が非常が高く、独裁的に支配する権力を持った人たち。
彼らとそれを取り巻く少数の人たちを中心に築かれた厳格なルールを持ち、意に介さないものは、組織の秩序を守るために罰する傾向がある。

3. 狩猟者 
フィールドでの索敵能力や集中力に優れ、
人類が長い歴史のほとんどを過ごしていたサバンナで活躍した人たち。
人類の急速な進化の犠牲者とも呼ばれ、社会支援を必要とする傾向がある。

縦軸の上に行くほど概念的で、
横軸の右に行くほど政治的です

概念的ではない(上図の下方向)とはつまり、例え話が苦手だということになります。この相関図を描く上で、狩猟者の存在に気づき、学んだことが役に立ちました。

狩猟者とは、いわゆる神経発達症(発達障害)と呼ばれる方々をイメージした例えです。政治的にも一番弱いですから、生きづらさを抱えています。

独裁者は、文字通りの独裁者も含まれますが、組織心理学者に「自信過剰」と定義されているタイプの組織のリーダー達をイメージしています。文句なしに政治力は強いですよね。

異端者は、概念的であるがゆえに、ラディカルな発想が出てきます。組織心理学者は、ラディカルな発言をする者は、組織からペナルティを受けると明らかにしています。

そして3人は、お互いに対して、このように憤りを感じる傾向があるように思います。

3人それぞれの視点で憤りを感じる

被害者意識という言葉があるけれど、この意味で、誰もが被害者であるし、加害者である、と言えると思います。

傷つけあっていることを理解することで、自分がこの中のどれに近くても、近くなくても、アンガーマネジメントじゃないですけど、少しはマシな気持ちになれます。

変われるのは、より概念的な力を持っている人間しかいない。

独裁的な人達のルールを変えさせることは難しい、ということも、この図が頭にあれば、よく理解できます。狩猟的な人達がルールを変えるのが難しいのと同じように、彼らもまた、そういう特性を持っているのだ、と捉えることができます。

それに、独裁的な人達から政治力を奪うというのも難しい。バーチャルに、それが実現したとしたら、彼らは人類の進化の歴史で優勢を保って生き残った強みを失うことになるのだから。

発明するなら、敵の中にある恐怖心をも克服できる、みんながもっと幸せになるプランでなければならない。

そして、4人目

そして、バーチャルではない、現実的な世界で鍵を握るのは、4人目の役者ではないかと考えています。呼び名をMediumな「媒介」としましょう。

Medium (媒介) が世界を繋ぐはず

役割は言わずもがな、媒介ですね。noteも、Mediumになるでしょうか。

余談

前回書いた、こちらのnoteに出てくる登場人物が、実はこの4人にマッピングされています。誰が誰だかお分かりになりますでしょうか。

それでは、この辺で。
長文乱文、お付き合いいただき、ありがとうございました。


The Edges
傷つけるよりも、切り拓くためのエッジでありますように。



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