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#46【絵本?】オオカミの言葉と3匹の子豚 / Who understands the wolf?

あるところに、3匹の子豚がいました。3匹の子豚たちはそれぞれ、藁の家、木の家、レンガの家を建てて、暮らしていました。ある日、3匹の子豚が暮らす集落に、オオカミがやってきます。

オオカミは、集落に向かって何かを訴えますが、オオカミの言葉は、子豚たちは誰も理解出来ません。

 藁の家

藁の家の子豚は、
オオカミの言葉を理解しようと話を聞きましたが、

藁の家の子豚🐖「…………」

理解出来ず、最後まで黙り込みました。

木の家

 木の家の子豚は、
オオカミの言葉を理解しようと話を聞きましたが、

木の家の子豚🐖「オオカミには出ていってもらう」

理解出来ず、最後は、銃を発砲しました。

レンガの家

レンガの家の子豚は、オオカミの言葉を理解しようと話を聞きましたが、

発砲音を聞いたオオカミは、集落から走り去りました。

レンガの家の子豚🐖「オオカミは随分と熱心だったけれど、何を言いたかったのかな。」

オオカミが気になったレンガの家の子豚は、恐る恐る、オオカミの後を追いました。

足あと

レンガの家の子豚は、川の上の橋を渡り、オオカミが残した足あとを頼りに山に入って行きました。

 山を登り始めてすぐに雨が降り始めましたが、足あとが消える前にと、先を急ぎました。

雨は土砂降りに変わり、足あとも完全に見失ったとき、一匹の子豚は、見晴らしの良い山の上にいました。

🐖「雨が止むまで、大きな木の下で休もう」

子豚がそう考えたその時です。
世界が、けたたましい音で切り裂かれました。

集落の最期

 ギョッとした子豚が目撃したのは、
山の麓の川上で、木々が薙ぎ倒され土砂に呑み込まれていく光景。

そしてその向こうから、濁流が押し寄せ、氾濫した川が、子豚たちの集落を呑み込んでいく光景でした。

藁の家も、木の家も、レンガの家も、
どの家も保ちませんでした。

それから

とある山の中の洞窟で、3匹の子豚たちは、身を寄せ合っていました。

藁と木の家に住んでいた子豚たちは、レンガの家の子豚が山に入っていくのを見て、後を追いかけて山を登ったため、無事でした。

🐖「結局、オオカミは何を訴えたかったのかな。大雨で地形が変わることを、知っていたんだろうか。」

🐖「わからない。僕らが助かったのは全くの偶然で、僕らをおびき寄せたかっただけかもしれない。」

🐖「…………」

それから3匹の子豚たちは、
山の中で一緒に暮らすことにしました。

そして、子豚たちが暮らす洞窟の奥には、子豚たちが描いた絵が刻まれました。

3匹の子豚と、大きな口を開けたオオカミが刻まれた絵を見ながら、

🐖「オオカミは何が言いたかったんだろうね。」

🐖🐖🐖「…………」

いつまでも、いつまでも、
答えのない疑問を話しながら、仲良く暮らしました。


Who understands the wolf?
洞窟の絵が答えを導くだろう




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