音楽。始まりのきっかけ。 その4

前回まではこちら。
その1  https://note.com/s9f/n/n5848c4266d54
その2 https://note.com/s9f/n/n65cbbe8d6dca
その3 https://note.com/s9f/n/n64182857b1cb/

成り行きで始めたベース。
ここからは工夫との戦いの日々。

まず考えた事は、音楽を始めたのが遅いという自覚があったためその隙間をどう埋めるか。
周りの人と同じ速度ではいつまでも追いつけないから普通のやり方ではダメ。練習の仕方にも工夫が必要だと考えた。
更に言えば、一緒にバンドを組んでいたOさんという身近な存在がその当時で音楽歴10年以上もあり絶対音感を持つ完璧主義者であったため、厳しい評価者がいつも近くにいたのは良くも悪くも(笑)

そんな訳で工夫をこらした練習をしていった。

練習時は必ず立って弾く

音楽活動をしていく上で、最終的にというかプロセスの中でどうしてもライブというのは外せなくなる。
とくに、当時の音楽業界のシステム的には【デモテープをレコード会社に送る】【老舗ライブハウスでライブ活動をする】というのが主軸にあった。

前者に関しては、演奏技術や楽曲というのが大きな要素になるのでまだすぐに結果が出せるものではない。
そうなると、ライブ活動を視野に入れた場合、最終的に立って演奏するというのは外せない基本条件となる。

普段練習する時に座って練習しているのと、普段から立って練習するのとでは楽器と自分の距離感も変わるし、体の使い方も変わる。僕のメイン奏法はピック弾き。ピックで演奏するには、指先・手首・肘・肩と連動させて考えるべき部位がある。座って弾くのと立って弾くのとでは、筋肉の連動の仕方が変わってしまい力のコントロールが難しくなる。と考えていた。

その考えのもと、ベースを始めた日から何年ものあいだ練習は立って弾くが基本となった。

アンプを使って練習をしない

自宅ではアンプを使った練習をしてこなかった。
初めてベースを買った時は初心者セットというやつだったのでアンプもついてきたけど、使った記憶はない。

まず、アンプから音を出す練習をする時点で練習する時間が限られる。
そして、ろくな演奏も出来ないのに音を出しながら練習するほどの精神はない。

当時、僕の部屋には12chミキサーがあった。まぁ、これがおかしな話なんだろうけど(笑)
中学生の頃、放送部という部活に所属していてなんとなくミキサーを買っていたのだった。
その頃の知識というか経験から、「アンプを鳴らさないでも、ミキサーにシールドを繋げば音は出るし、ヘッドホンで聞けるから音の問題もクリアできる」と考えた。さらに「これ、CDを別チャンネルに入れてバランスを取ればCDに合わせて演奏するっていう雰囲気になるんじゃないかな」と思いさっそそく実践。

結果、最高の練習環境が出来上がった!!
アンプを鳴らさないから静かだし、ギターに比べてベースは生音も小さいから夜中でも練習できる。

さらに、アンプを鳴らすと音がそれっぽくはなるけど細かいタッチまでは聞こえにくい。
しかし、ラインで演奏することが基本になったので細かいミスタッチや音量差にまで気を使って練習することが出来た。
これは今に思えば思わぬ恩恵だった。

練習はCDに合わせながら

練習する時は必ずCDを流しながらやっていた。
ミキサーを使って練習環境を作ることで、音に埋もれながら練習ができた。
CDに合わせて演奏することで「曲を合わせる」という意識が生まれ、クリック練習では身につけにくい大事な感覚が身についた。

それは「自分のパートと他のパートとの絡み」が聞けること。
ベースラインがメロディに対してどうアプローチしてるのかや、ドラムやギターなど他の楽器のフレーズ・リズムとどう関係しているのかを考えながら自分の演奏をチェック出来た。

バンド練習ではいずれ出てくるハードルである「他のパートを聴きながら演奏する」というのが習慣的に身につけられた。最初から当たり前のようにやっていたのでこの点で苦労したことは全くなく、サポート活動をしていく上では最重要スキルといっても過言ではなかった。

なにせ短い時間で他のパートの癖を聞き分けて、そこにそれとなく合わせる事で時間をかけずにバンドサウンドしてのまとまりを作れる。

練習時にはBPM前後10まで練習しておく

これもライブを想定した練習。
僕はクリックでの練習を一度もしたことがない。
練習はCDに合わせて行なっていたので、そこにはテンポの狂わないメンバーが存在していた。もう一つクリック練習をしていなかった理由としては、ベスという楽器でクリックと練習していても面白くないというのがあった(笑)
淡々とした楽器なので当時はあまり面白みを感じなかった訳だ。

練習ではCDという規則的に演奏してくれるものと合わせているけど、ライブというかバンドでは相手も人間なのでテンポが狂うこともある。というか、基本狂う。

それに対して、決められたテンポでしか練習していないとライブの時にハシったり、モタったりした時に自分がやりにくくなる。それは、結果として全体のサウンドに影響が出てきて音楽に集中できない要因に繋がる。そうならないためには、普段から振れ幅のある練習をしておくことが対策となる。

思ったより長くなってしまったので続く。


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