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いわゆるギャンブル依存症の結果として、反社会的な行動が起きるかのように説明されるときがあるが、まあまあ共通の遺伝的脆弱性によって説明できる、という研究。
Slutske WS, Eisen S, Xian H, True WR, Lyons MJ, Goldberg J, Tsuang M. A twin study of the association between pathological gambling and antisocial personality disorder. J Abnorm Psychol. 2001 May;110(2):297-308. doi: 10.1037//0021-843x.110.
これが2023年の記事か!唖然!PRESIDENT ONLINE 2023/08/18 17:00「パチンコ依存→借金→コンビニ強盗」という悪循環…世界でも類を見ない「ギャンブル大国・日本」という現実
わたし、たまにPRESIDENTから取材を受ける。信頼しているメディアだが、この記事にはおどろいた。「パチンコ依存→借金→コンビニ強盗」という悪循環、と記載しながら本文にその記述はなく、あおりコピーだ。こういう議論をしたいならデータを示しつつでないと偏見(スティグマ)を生み出す。実際、このような犯罪との関連が一般以上に有意に強いことを示したデータはないはずだ。 また「世界でも類を見ない「ギャンブル大国・日本」という現実」の根拠として示した数字は以前対策会議などで参考資料として
「ギャンブリング障害」と「危ない遊び方」は違う。ギャンブル等依存症などという呼称でその区分をごまかすのは治療、予防対策上、望ましくない
「ギャンブル等依存症」と「ギャンブリング障害」は違う いわゆるギャンブル依存症は、「WHOも認めた病気」などといわれる。実際、ICD-10(死亡率と罹患率のための国際疾病分類第10版)では「病的賭博」、2022年のICD-11(死亡率と罹患率のための国際疾病分類第11版)ではギャンブリング障害(gaming disorder)と記載されている。一方、DSM-5 (精神障害の診断と統計マニュアル第5版)では2013年からギャンブリング障害が記載されている。 わが国ではギャン