インタビューの面白さと難しさ
インタビューってしたことありますか?あるいは、されたことありますか?
僕はされたこともしたこともあるのですが、どっちもすごく好きなんですね。でもどちらかというとする方が好きです。だって自分が気になってることと、読むであろう人が気になってることを直接聞けるじゃないですか。
もちろんされるのも、すごく楽しい。質問に答えてるとどんどん言葉が出てきて、思考が整理されていくのが面白いです。あとで読み返したり、映像を観たりして、「へー」となることも多いです。
僕はライティングの専門家じゃないものの、ここ1年で10本くらいインタビューする機会があったので、今日はインタビューについて少し書いてみます。
インタビューってインタビュアーが一番面白い
インタビューって、僕の中ではかなり面白い仕事です。
まずは取材対象が他のメディアに取材されてる記事をできるだけたくさん読んで、書籍等にもなるべく目を通して、要約します。
そして、可能な限り以前質問されていることは聞かずに、その以前の質問の答えを掘り起こすような質問をするように心がけています。これ、取材対象の周囲のひと(マネージャー的な人)に、「同じ質問が多いので、微妙な顔してる」って聞くのもあるし、ていうか僕だったら「あー何も読んでないな」って思っちゃいますからね。。。最低限の礼儀というか、そんな感じです。
既に世に出回ってるメディアに掲載されているコンテンツの更に深いところを聞けるのがインタビュアーの美味しいところだし、マネージャー的な人に「佐藤さんの質問って他のひとと全然違う」って言われると嬉しかったりします。
もちろん読者の目線で最低限引き出さないといけない言葉は意識しますが、そういう仕事は僕以外の人がやるでしょうし、ある程度好きにやらせてもらうようにしています。
門外漢なジャンルのインタビューをこなす専門家はすごい
とは言え、僕がインタビューするひとって、だいたい何らかの仕事で絡んでいたりして、事前情報があることがほとんどです。ある程度知識があるジャンルのインタビューなので、共通言語を持ってる場合が多いので、相手も話しやすいはずなんです。
これがプロのインタビュアーさんだと、まったくの門外漢であるジャンルの仕事もこなされるわけで、事前の勉強や幅広い知識などが求められる、相当高度な仕事だよな、と思います。
自分で少しやるようになって、凄さがわかりました。
ただし、自分でやるようになったからこそ、「あ、このひと全然事前知識入れてきてないじゃん」ってのがすごくわかるようになったのも事実。
よく知ってるジャンルであれば、もう自分でやろっかなってなっちゃいますよね。
他人の言葉にまとめてしまう勇気
たまーに見かけるのが、インタビューした内容をほぼそのまま文字起こししちゃってる記事。紙出身だったりするプロのライターさんの仕事ではほとんど見ないのですが、Webには多い印象。
その時現場にいた人は当日の流れが思い出されることもあって楽しめるのですが、ただ読むだけの人は結構キツイ。
僕の場合は前後関係とかもガサッと入れ替えるし、言葉も相当変えるし、バッサリカットしたりします。もちろん捏造とかはしませんが、ある程度の演出は入れます。
会話形式は読みやすさはあるものの回りくどさが出ちゃうので、ライブ感と理解の間で結構調整しますが、これはまだまだ未熟だなと思います。
事実かどうかも大切だけど読みやすさも重要で、意図が変わらない程度に「他人の言葉」に変換して編集するようにしています。
そうしないと下手したら「こそあど言葉」ばっかりになっちゃいますからね。
おすすめの書き起こし方法
最後に書き起こし方法について。
クラウドソーシングも考えたんですけど、やっぱり特殊なジャンルであればあるほど、難しくなるじゃないですか。
でも自分でキーボードをタイプするのも結構しんどい。そこそこタイピング速いほうだと思いますが、それでも実際のインタビュー時間の、だいたい4倍くらいかかるイメージ。
これをGoogleドキュメントの音声入力を使えば、時間も短縮できて、さらに手が疲れない。
やり方は
1. iPhone等のインタビュー音源をイヤホンで流す
2. Googleドキュメントの音声入力を使う
3. イヤホンの会話を音読する
以上です。これですごく楽になりました。
もちろん音声認識は完璧じゃないので、読みながら音源を止めてちょっと修正、みたいなことは不可欠ですが、それでもやっぱり読む速度の方が圧倒的に速いですからね。
ゆっくり喋らなくてもかなりの割合で認識してくれるので、結構驚くと思います。
ぜひお試しを。
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