地方の零細企業が会社を潰さないために意識してること
ウチの会社は設立6期目で、名古屋でデザインとかWebサイト運営とか、マーケサポートなどをしています。
ものすごく小さい会社ですが、いままで何とかいい感じに売上を伸ばしてきました。具体的な金額はこちらの有料noteに書いてあるので、興味があったら読んでみてください。購入後、返金してもらってもOKです。
この記事では、地方の超零細企業である弊社が潰れないために、社長の僕が意識していることを書いていきます。ただ先程、Google webmaster officehourを全部見ちゃって時間がありません。超サクッと書くので、サクッとお読みください!
特定の業務に依存しない
ウチの会社は特定の業務に依存していません。依頼があれば、そしてウチの会社の文脈から外れていないければ、ホントになんでもやります。
だってクライアントから、「あなたの会社ならできるよね?」って言われているわけですから、やらない理由はありません。できないことはやりませんが。
だから、例えばデザイナーやエンジニアを雇用せず、すべて外部パートナーと協業して進めます。ディレクションが中心業務と言えるかもしれませんが、それってほんと幅広いですし、Webなどに絞っているわけでもありません。
それを、仮にデザインに特化するとしたら、利益率とか業務効率を考えてデザイナーを雇用しちゃうと思うんですね。そしたらデザインが含まれる仕事を獲得しないといけないじゃないですか。もしクライアントが依頼してくださる業務にデザインに関する業務がなかったら、デザイナーのために新たな仕事をつくるか、獲得しなくてはいけません。
となると当然ディレクションも発生するわけですから、業務が逼迫されますよね。
これがすごくイヤなので、僕は(いまのところ)特定の業務への依存は意識的に避けてきました。
特定のクライアントに依存しない
特定のクライアントに依存すると、そこが飛んだら即死です。飛ばなくても、競合が現れ「ごめん、全部切り替えるねー!」って言われたら、即死です。僕は2年目の冬かな?150万の売掛飛ばしました。つらい。
あと、場合によっては業務委託という名の雇用に近い関係、しかも法的にほとんど守られない隷属関係になりがち。その場合、もう相応の金額を出資してもらったほうがいいですよね。ていうかもう就職しちゃう。仕事で縛るなら相応のリスクも取ってください、という話なので。それがお互いイヤなら、やっぱり適度な依存関係でいることがすごく大切だと思います。
ウチの場合は、年間で請求書を出す会社さんが20社くらいですかね。ほとんどが毎月継続的にお仕事を頂けているので、たとえ一社の状況がどうなっても、即死ということはありません。
よく言われるのは3つ以上に分散、ですが、僕はもっと細かくて多いほうが精神的には健全でいられると思います。ただしリソースの関係上、大きな規模の仕事をしづらくなりますが、これはトレードオフかと。
僕はある程度の利益も出したかったけど、特定のクライアントに依存するのも避けたかったので、別事業に舵を切りました。事業ドメインを分散した、ということですね。
特定の「人」に依存しない
自分以外の誰かに依存するとマジで不幸になります。
まあもちろん自分への依存もなくしたほうがいいんですけど、小規模な会社だと社長がやらんで誰がやるんすか、ってなるので、これは仕方ないです。
ウチは一時期、ひとりのスタッフへの売上依存がかなりおおきくなっちゃったんですね。能力があるひとだったので、持ってる売上がどんどん大きくなっていきました。
これ、経営してる人はわかると思うんですけど、役員でも共同経営でもないメンバーが大きな売上を持つと、ちょっと色々考えちゃうと思うんですよね。辞める、独立、転職。でも売上減らせっていうのはおかしいから、「他の売上を上げて比率を下げよう」ってなります。
ガッチリ握りあってる仲だったらいいんですけど、どうしても疑心暗鬼になります。僕はなりました。上手にできればよかったんですけど、なかなか。
結局ウチのケースでは僕の対応がまずく、退社することに。そこからしばらくのメンタルの落ちは、まあまあなものでしたね。売上大きかったし、一緒に頑張ってきたと思ってたんで。
幸い、いなくなっても売上自体は落ちない仕組みだったんですけど、やっぱり依存するなら自分か、同じ方向を見られるパートナー(共同経営や役員レベル)だけにしたほうがいいかなと。
ただし軸をつくる必要はあり
ここまで依存しないことしか書いてないんですけど、それでもやっぱり軸はひとつ必要ですよね。「あ、やばいかも」ってなったときに戻れる場所というか、ここだけは死守しておかないと他が成立しない、というもの。
ウチの場合、ある程度何があっても制作系の業務でしばらくはイケると思うので、他の事業が伸びてきても意図的にやめませんでした。これがあれば新規の営業もできるし、とりあえず受託業務で日々の資金繰り回しといて、他の事業に投資できます。
そのあたりのことはこちらのnoteにも書きました。
何らかの軸は意識しつつ、業務にも、クライアントにも、人にも適度に細かく小さくたくさん依存するのが、安全運転の秘訣だと思います。安全運転してたら事故はしないと思う。
ただし名を刻むほどの大きな成果は得られないと思うので、野望があるひとは選択と集中で取り組むしか無いですね。
今日のまとめ
事業を営むものとして、何とか会社を潰さないために意識していることを書きました。
でもこれって結局人間関係とか、会社員してても同じことだと思うんです。何かに依存してると余裕が出せなくて、いろいろ判断誤っちゃう。
細かく小さくたくさんのものに依存して、何とか生き残っていきたいと思います。
毎日更新は明日でたぶん最後ですが、なにか書きます。
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