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地方のWeb制作会社がアフィリエイトに取り組んだ話① きっかけ・目的と総収益編

この記事は最後に有料部分があります。返金も可能ですが、割と具体的な数字が書いてあるので、そうしました。よかったらご購入ください。
※多分に実験も含みます

みなさんは「アフィリエイト」ってご存知ですか?

一般の方にはひょっとしたら馴染みが無いのかもしれませんが、副業に興味があったりWebに関わる仕事をされている方には、かなり認知されている言葉なんじゃないかと思います。

ただ「とにかく怪しいビジネスだ」と思っている人もめちゃくちゃ多いですよね。そこは面倒なお話になるので、あえてここで否定したりはしません。一部エグいことをしているところも当然ありますから。それについてはまたどこかで書こうかと思います。

さて僕の会社では、2015年からアフィリエイトでの収益を目的としたメディア運営を行っています。

最初は苦労したものの、徐々に売上が伸びていき、2018年にピークを迎えて今年9月のGoogleコアアップデートでほぼ「終了」するというサイクルを経験しました。

「終了」とはいうものの、それでもピーク時の1/4くらいは売上がありますので、厳密には終了していません。

ただ事業としての注力度で見ると、現在は社内リソースをほぼ割いていないということで、一旦「終了」という言葉を使いました。

僕の会社は、地方で受託制作を主業とする零細企業です。労働集約産業である制作事業だけでは収益が安定しないのは明白です。

ここから記す一連の記事では、そんな会社の代表が、アフィリエイト事業に取り組んだ目的や収益、事業を通じて得たものや失ったもの、さらには今後の展望なんかを書いていきます。もしあなたがいま同じような境遇(地方・受託制作)にあるのなら、何かしら参考にしてもらえるんじゃないでしょうか。

今回はアフィリエイト事業に取り組んだきっかけと目的、そして今までに得た総収益などについて書いています。

ほんとは1記事で書ききるつもりでいたんですけど、すごい量になりそうだったので、ここから全4回でお届けする予定で、

1. きっかけ・目的と総収益編(今回)
2. 受託事業と現在のアフィリエイト事業編
3. アフィリエイトサイト運営で得たものと失ったもの編
4. 4年間の軌跡編

こんな感じでとりあえず4日連続で書いていこうと考えています。

年末年始の暇つぶしに、是非お付き合いください。

アフィリエイトに会社の事業として取り組んだきっかけと目的

さてまずは、僕の会社がアフィリエイト事業に取り組んだきっかけや目的について。

当社は2014年の5月に設立したのですが、「世界にインパクトを与える!」とか「すげーサービスで世界を変える!」など、そういったことは1mmも思っていなくて、要するに積極的独立ではありませんでした。

超消極的に、前職の社長とどうしても反りが合わなくなったから、というのが最大の理由。

このままここにいてもいい仕事はできないし、当然収入も増えないだろうなと思っていたところに、社長の関係悪化で「もうお前やめていいよ」と言われて、「あ、じゃあ」となったのが最大のきっかけです。

独立・会社設立に至る経緯は今回の記事の本筋ではないのでまたの機会に譲りますが、とにかくやりたいことがあっての独立ではなかったので、とりあえず「できることで食べていく」という状態でした。

幸い会社は設立当初から順調にお仕事を得られていたので、食べるのに困るような状況にはなりませんでした(そのあたりは最後の方で軽く触れます)が、何せ「作って納める」仕事ですから、「単価 × 客数 × 頻度」の勝負。

当時はまだまだ立ち上げたばかりで単価設定も強気に出られず(今も別に強気ではありませんが)、単価より客数と頻度を重視せざるを得ませんでした。

となると、できるだけたくさん仕事をして納めることでしか売上を増やすことができません。事実 1期目・2期目はほとんど休んでないし、毎日14時間くらいは働いてたと思います。

独立2ヶ月目には「あ、これこのままやってたら死ぬわー」って思ったのを今でも覚えていますが、あとから考えたらそんなすごく当たり前のことにその時点で気づいたんですよね。アホかと笑。独立前に気づけよ。

僕は労働集約産業である「受託制作」の規模を大きくすることには、割と当初から否定的で、仕事がどれだけ増えても基本的に外部パートナーさんとやってきました。でもその間ずっと「なんとかしなきゃ、何か見つけなきゃ」と考え続けていたんです。

そしてしばらくして僕の人生に、アフィリエイトビジネスとの接点が出てきます。

アフィリエイトとの出会い

何も変化のきっかけを見つけられないまま会社設立から一期目を終えて、あれは二期目の2015年に行われた名古屋のWordPressコミュニティによるイベント「WordFes Nagoya 2015」でした。

あるディレクターの方のセッションに参加していたところ、「以前はアフィリエイトとかやってて…」みたいなお話を耳にしたのです。

実はサラリーマン時代、なんとか収入を増やしたくて知人に相談したときに「アフィリエイトがいいんじゃない?」という話は聞いてたんですよね。その時は聞き流しちゃってたんですけど、多分インプットはされていた。

そこで点と点が結びつき、そこからはカラーバス効果でアフィリエイト関連の単語がどんどん目に入ってくるようになっていきます。

そうこうしているうちに、今もお付き合いのあるお客さんのお仕事で、ある方と出会います。

この方、一旦名前は伏せますが、現在では投資家兼マーケター兼有名アフィリエイターとして活躍されていて、当時から大きな結果を出していました。

その方に「最近アフィリエイトが気になってて…」とポロッとお伝えしたのをきっかけに色々教えていただきまして、本格的にアフィリエイトに取り組むことになったのでした。

受託制作ビジネスは好きなんだけど、それだけじゃ消耗する。

むしろ受託ビジネスでいい仕事をするためにも、安定した収益を生み出す何かをつくるしかない。

それに、SEOの知見も他人の知識のインストールだけじゃなくて実践で得たいし、セールスライティングを使ってCVにもっと向き合いたい。

もちろんビジネスの価値を高めて、単価を上げる(=場合によっては依頼をお断りする)ことによって、数をこなすんじゃなくてもっとじっくりとクライアントワークに向き合うことができる。

そうしたら、ウチに依頼してくださるお客さんにも、もっともっといろんな面で還元できるんじゃないかと思ったんですよね。運営面のこととか含め。

それにはアフィリエイトが一番いいんじゃないかと。というか、Webに携わる人間として、最低限の結果を出すことができないのはマズイんじゃないかと思ったわけです。会社員の副業で数百万とかザラにいましたからね。。。

とにかくコンテンツSEOを使ったアフィリエイトは、SEOの知識や経験はもちろん必要ですし、SERPS経由での流入をできるだけ増やし、その流入からのCVRをどれだけ高められるかを競うゲームです。

こういったことは受託ビジネスをしているだけではなかなか触れる機会のないことですし、結果的には得たものが非常に多く、失ったものは比較的少なかった。ここだけ見れば、事業としてはそこそこ成功したと言えるでしょう。

ただここに至るまでには様々なことがありました。それらについては次回以降に譲ります。

とりあえず今回は、最後に金銭面のことをお伝えして締めくくろうと思います。有料部分には、アフィリエイトだけで得た分の総収入と、すべての事業を通じた期毎の売上推移を書きました。興味があったら購入してみてください。拡散防止用の実験なので、見てすぐ返金してもらっても大丈夫です。

アフィリエイトだけで得た総収入

2015年から現在までのアフィリエイトだけの総収入を改めて計算してみました。

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