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ここでは知財のはなしをします

私と知財

はじめまして、しゅと申します。知財の仕事を足掛け4年ほどやっています。その前は大学院で機械と材料の中間領域の研究をしていました。さらにその前は素材メーカーで働いていました。

知財の仕事を始めたきっかけは・・・特にありません。本当は研究職に就きたかったのですが、世はポスドク戦国時代。(なかったことはなかったけれでも)希望する仕事につけず、なんとか食い扶持を繋ごうとたどり着いたのが特許事務所の仕事でした。

特許を取れば億万長者になれる!だの、特許の制度とかほんとクソ(by○リエモン)だの、金のなる木なのかイノベーションを阻害する厄介者なのかイマイチはっきりしないのが特許という制度です。私もこの仕事を始めるまで、特許がどのように生まれ、どのように世の中で生きていくのか、考えもしませんでした。

現在は弁理士の資格もとり、一時的にですが特許事務所を出て企業知財(特に権利化・出願戦略支援)の仕事にもようやく慣れてきました。不思議なのは、同じ知財の仕事であるにも関わらず、代理人(特許事務所)とクライアント(企業知財)の立場では、特許の見え方が大きく違っています。一言に特許と言っても、本当に奥深いものがあります。

技術と特許・知財

世の中の技術は大抵、オープンで誰でも使えるもの、特許により権利を独占されて一部はライセンスされているもの、完全にクローズドで秘密にされているもののいずれかになります。そして、技術の進歩と事業の成長とは、この絶妙なバランスの上で成り立っているのです。

この特許を含めた知財(知的財産:特許以外にも、実用新案、意匠、商標、営業秘密、著作権などなど)をどう扱うか、これは技術に携わるものであれば、避けては通れない問題です。知財のおかげで事業が急成長できた、知財のせいで他社にコテンパンにやられた・・・。特に、巨大な組織の中で知財部を有する大企業メーカーはともかく、技術系スタートアップ、大学等の研究機関、多くの技術系中小企業は、せっかく知財が武器にも防具にもなるにも関わらず、知財のそもそもの正体がわからない、どう扱えばよいのかわからない・・・というのが現状ではないでしょうか。

というわけで、ここでは私の知る限りの知財ネタをできうる限り、個人的な備忘録も兼ねて残していきたいと考えています。企業での勤務の都合上、更新頻度はあまり多くないとは思うのですが、趣味的な意味も込めて、いろいろ情報展開できれば・・・と考えています。今のところnoteでがっつり知財の話をしているのも見かけないので、とりあえずの新規性はあるかな、と。

また、知財にあまり詳しくない人だけではなく、これから知財に関わりたいという稀有な人向けの内容も書きたいなあと考えています。弁理士試験を2年で突破した話とかもするよ!

おそらく、以下の内容がメインになると想定しています。

・特許制度のはなし、お役立ち情報
・知財の使い方(戦略的なもの)
・実録!あの会社の知財はどうなっているのか
・どうでもいい知財のはなし
・弁理士試験の攻略法

というわけで、いつまで続くかわかりませんが、何卒よろしくお願いいたします。

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