見出し画像

記録色と記憶色を並べて眺める面白さをおすそ分けするための記事

2017年8月12日、茨城県は国営ひたち海浜公園で開催されたROCK IN JAPAN FESTIVALへ行きました。
お目当ては最愛のポルノグラフィティさん。
5万人の観衆を前にライブを行う彼らをこの目で見たい!という野望を胸に向かった人生初の野外音楽フェス、とても楽しい時間を過ごせました。

画像16

画像2

そうです人生初の野外音楽フェス。
規模の大きなイベントだという事で、フォトジェニックなスペースが広い敷地内の至る所にあるという情報も事前に得ていました。
せっかくだからと普段使いのiPhone(当時は5sか6だったか…。記憶が曖昧)に加えて、長年愛用してきたNikonのコンデジも携えての遠征を決行。
当日は到着したお昼過ぎ頃は曇りがちな晴れだったものの、夕方に近づくにつれて空を漂う白い雲が消えてゆき、最終的には見事に晴れ渡った素晴らしい青空を目にする事が出来たものでした。

画像3

画像4

上が到着直後の13時頃に撮ったもので、下が16時頃に撮ったものです。
16時は本当に雲ひとつない快晴。


さて。
この記事のタイトルにも使っている、記録色と記憶色。
その違いですが、

・記録色/目で見た通りの実物そのままの色
・記憶色/人がイメージとして記憶した色

だそうです。
人間は見たものを脳に記憶する時、色を実際よりも鮮やかに記憶する傾向があるそうで。
撮影した写真の仕上がりについて『Nikonは記録色・Canonは記憶色』とカメラ界隈ではよく言われているそう。

この時にわたしが持っていったのはiPhoneとNikonのコンデジだったので、その二種類であれこれ写真を撮ったわけですが。
帰宅後にNikonで撮った写真をiPhoneに取り込んで、カメラロールで並べて見た時。そのあまりの色の違いに驚いたものでした。

画像5

画像6

今回の記事はここまで写真を二枚並べる事を複数回行っていますが、すべて上がNikon・下がiPhoneで撮影したものです。青色が全然違う。同じ風景であってもここまで変わるのかと、けっこう衝撃的な違いです。

ただNikonばかりで撮った被写体や、逆にiPhoneばかりで撮った被写体もありました。

画像7

画像8

画像9

画像10

画像11

画像12

きっと観覧車は細かい部分をしっかり映したいという意欲からコンデジを使ったんでしょうし、色とりどりの三角の旗はとっても近距離だったからドアップにする必要が無かった事でお手軽に撮れるiPhoneばかりを使ったんだろうなと。振り返った今はそう予想しています。
だって当時はこれほど仕上がりの色に差が出るとは思ってなかった。

iPhoneの方は思い出せないけれど、Nikonの方は撮ったままの無加工なんです。より違いが際立って面白い。
iPhoneの色彩の眩しさ、これも記憶色という事なんだろうなと考えています。振り返る思い出はいつだって鮮やか。

画像13

画像14

NikonとCanonの違いは他にも「黒を綺麗に撮るならNikon、白を綺麗に撮るならCanon」だとか「風景ならNikon、人物ならCanon」だとか、いろんな比較を都市伝説のように耳にした事があります。
スマホ以外のカメラは(フィルムのトイカメラを除くと)Nikonしか使った事が無いゆえ比較しようがないし、今では事情が変わっているところもある筈なのでそういう噂はひとまず置いておいて。

私にとって本気で撮りたいと思った結果目にする写真は、いつだってNikonのコンデジが見せてくれる記録色の光景でした。
その本気の対象はいつだって風景ばかりで、人物に対して発揮される機会は無いまま。

画像15

画像16

iPhoneには色彩以外にも、加工の簡単さやスナップショットの名に相応しい瞬発力もあるので。
理想はその時々で最適な表現を使い分けられること、なんだろうな。

最近新日本プロレス所属の好きなプロレスラーが出来て、試合観戦にも行く予定が立ったんですよ。
新日本の試合は動画撮影は不可なんですが、写真撮影はOKという団体なんです。そのため観客席を見ていると、手持ちのスマホで選手を撮影する人以外にも、大砲のようなレンズを装着した本格的なカメラを持って撮る人をちらほら見かけたりなどします。
本格的な機器は使いこなせる気がしないけれど、どうせ行くならスマホ以上のカメラを携えてみたい。

そしてここまで書いておいてあれなんですが、今Nikonのコンデジが行方不明になってしまって途方に暮れています。断捨離を本気で頑張っているとはいえ流石に捨てるはずはないんだけど…。
というわけで近々カメラを物色しに行こうかなと企てている次第です。
見たままを残せるNikonか、人物を撮るのに最適なCanonか。
あるいは思い切ってもっと調べて、SONYとかPENTAXとかの全然違うメーカーのものに触れてみるか。

思い巡らす度に、悩ましく楽しいひとときを過ごしています。


この記事が参加している募集

カメラのたのしみ方