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役に立つことも、立たないことも。誰が読もうが読むまいが、心にうつりゆくよしなしごとを。

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役に立つことも、立たないことも。誰が読もうが読むまいが、心にうつりゆくよしなしごとを。

最近の記事

犬を飼うにも

人生において何かを達成したいとか、何者かになりたいとか、他人に勝ちたいとか、あまりそういうことを思ったことがない。 ただ一つだけ、最期の日に「人生最高に面白かった!!!!」って心底思えたら私の人生は大成功だ。他人に評価してもらう必要もないし、何かの条件を満たす必要もない。結婚や出産も必須ではないし、無職になったって何だって、唯一の審査員である私自身が自分の生き方を肯定できるならトータルでは問題ない。 今のところ私の人生は超面白い。 過去に思い描いていた未来は今ここにはほと

    • 10年前の自分に会えるとしたら

      激動の20代を生き抜き、迎えた30歳。 今は毎日が楽しくて、ここまで生きてきた自分のすべてを肯定できる。 そしてやっと今ここから、自分の人生をもう一度始められる気がしてる。 こんな未来が来るなんて話してもきっと信じない20歳の私へ、今だから言えることがある。 大人になればなるほど、人生は面白い。 自分がどれほど未熟か、思い知りながら生きていく20代。 失敗する。恥をかく。後悔する。人を傷つける。自分も傷つく。 でもどんな経験も最後には味方になる。正しく向き合えば

      • 私の家の話

        タイトルは、宮藤官九郎脚本のドラマ「俺の家の話」へのリスペクトを込めて。 介護×能×プロレスという異色の組合せで描く家族の物語である。介護という重いテーマを扱っていながらテンポよく、軽妙で、明るく笑えて、それなのにやっぱり泣ける名作だ。私の最も好きなドラマのひとつである。 祖母を介護施設に入れたばかりの頃、動画配信サービスで俺の家の話を見て大泣きした。ドラマを見ていて泣いたのは初めてだった。自分が当事者になったことで、より深く刺さるものがあったのだ。 そういうわけで、こ

        • 数多の一生の別れに

          祖父が亡くなってからというもの感じていることを、文章に起こしておこうと思いながら随分時間が経ってしまった。今更でも書いておこうと思う。 5年前の9月、癌で祖父が亡くなった。 余命宣告では桜が散るころにはもう駄目かもと言われながら、9月まで耐えた。本人も死を覚悟していたので、いわゆる終活としてあらゆることについて準備を整えており、葬儀も祖父が葬儀業者と予め打ち合わせてあった希望のとおりに執り行われた。おかげでスムーズにことは進み、私は自分の感情に身を任せることよりもとにかく

        犬を飼うにも

          in/out

          ふと思い立ってXとインスタを2週間やめてみた。 知人や友人とゆるやかに繋がり続けるツールとして、SNSは有用だ。遠方の人でも元気にやってるかどうかわかるし、ふと交流するきっかけを掴むこともある。 しかし上手に使うのは難しい。 中学生からTwitterを利用しているが、際限なく流れ続ける情報に溺れて時間を無駄にすることもしばしば。有意義な時間を増やすという意義からもSNS断ちは有用と思われた。 やってみて感じたこと、インプットとアウトプットのこと。 Xを見ていると多くの人の

          丸呑みと咀嚼とじゃんけんの話

          前回の投稿から9カ月も経過してしまった。 何かしら読者にとって有益なことを書か“ねばならない”と思うあまり、文章を書くことへのハードルが高くなりすぎた。 もう少し自由な発想で書いてみたいと思う。 今日読んだばかりの本の話。 『わたしを空腹にしないほうがいい 改訂版』くどうれいん https://booknerd.stores.jp/items/5c3317b62a286274434c42e2 毎日の料理や食事を切り口としたエッセイで、くどうさんが大学4年生(と社会人1

          丸呑みと咀嚼とじゃんけんの話

          病院へ行って薬を処方される話

          皆さん、精神科や心療内科に行ったことはあるだろうか。 多かれ少なかれ誰しも悩み苦しみを抱えて生きているけれど、 病院へ行くほどのことでもないし…と思っている人が大半なのではないかと思う。 では、どこからが病院へ行くほどのことなのだろうか。 私は医療関係者でもなんでもないので、こうすべきだなどと示せるわけではないけれど、 自分の場合どの段階で病院へ行くことにしたのか、結果はどうであったのか記録しておく。 前記事で、4月ごろから不調をきたしていると述べた。 2~3月ごろか

          病院へ行って薬を処方される話

          最近ちょっとおかしい話

          このところ、ちょっと調子がおかしい。 自分と同じように調子が狂った人の経験談なんかを読むと、わずかに安心するところがあり、 私の最近の状態を記録しておくことで誰かが同じように感じてくれることもあるかもしれないのでnoteを始めてみた。 調子がおかしくなってきたのは4月ごろからで、一時期は精神安定剤がなければ出社もままならないくらいであった。 寝ても覚めても仕事のことを考えているような状態で、寝ている間も、悪夢を見るか働いている夢を見るかどちらかだった。 別にブラック企業

          最近ちょっとおかしい話