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住み処を移すことのクリエイティビティ

”子どもの創造性を伸ばすワークショップ ”と聞くと、
強烈な目眩と吐き気に襲われる。
特別なことをしなくとも、彼らの”生きる”は創造性の塊で、
むしろ学ばせてもらうことばかり。

田舎で生きる人からも、創造性を感じることが多い。
クリエイティブやデザインなんて単語を一切使わずとも、
当たり前に自分の衣食住をクリエイトし続けている。

コロナをきっかけに、都会暮らしに違和感を持ち始めたわたしは、
手ざわり感のある生き方の一端を求めて、
1ヶ月、北海道の東川町で暮らしてみることを選んだ。

東川町がどんなところか、知っている人はいるだろうか?
場所は北海道のド真ん中、旭川のお隣。
見渡す限りの田んぼの向こうに、北海道最高峰の旭岳がそびえ立つ。
人口は8000人程。いまどき珍しく、人口が増加し続けている自治体。
(とはいえ、出身小学校の学区@名古屋の方が、人口は多いらしいが。笑)

自然に囲まれてゆったりとした時間が流れ、、、
みたいなことはだいたいの田舎に言えると思うので、
わたしが感じた”東川ならでは”の魅力を書いてみる。

1. 豊かに生きることを諦めない、”貪欲な大人”がとにかく多い

年齢や職種問わず、自分の理想を実現することに貪欲で、
キラキラしている大人が多かった。
諦めていない大人は、他人にも諦めろと言わないし、
むしろ実現する方法を一緒に考えてくれているようだった。
「3つの”ない”はない」という役場の考え方がそれを象徴している気がする。

「3つの”ない”はない」
・予算がない
・前例がない
・他でやってない
この3つの「ない」を言わないことを徹底し、主体的に考え抜くことで、独自の取り組みが生まれてきた、とされる。

2. でも頑張りすぎない

“朝早い“の代名詞であるパン屋すら、オープンは基本10時。
昼を過ぎると「売切」が続出し、「完売」したら閉店。笑
突然の休業は当たり前で、そのお知らせを確認するために、
インスタが存在していると言っても過言ではない。笑
でもそれでいいよね、ってどの客も思っている感じがした^^

3. よそ者に慣れていて、距離感がちょうどいい

田舎だと、よくも悪くもお節介な人が多そうだけど、
わたしの言葉で言うなら東川の人たちは”ツンデレ”。笑
呼ばれたらすぐに駆けつけてくれるけど、
普段はある程度放っておいてくれる印象がある。
都会の人見知り向け!笑

4. 旭岳を中心とした豊かな自然が”町内に”ある

おい、お前、自然のことは割愛すると言ったじゃないか!
と言われそうだけど、いろいろ別格だった。
・湧水や雪解け水が豊富で、蛇口をひねると地下水が!
・温泉が素敵♡
・旭岳登山や忠別湖カヌーも半日あれば楽しめる^^
・冬はバックカントリー天国!!!!!

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ちょうど紅葉の時期にできた旭岳登山。生まれて初めて見る色でした^^photo by Daishi Hatada

いらない力が抜けた先に

人間は元々クリエイティブな生きものだから、
どんな環境に置かれていたって、それなりに創造的に生きられるもの。

でもいまの暮らしに「なにか違うかも?」と思っているなら、
一旦住み処を移してみてもいいのかもしれない。
目的なんてない方がきっと、必要なものが入ってくる。

わたしの場合は東川で力の抜き方を覚えたようで、
都会に戻ってから、自分の身体の感覚が変わっていて驚いた。
“自由人“代表のわたしですら、これだけ解き放たれたのなら、
真面目な人はどれだけのしがらみを払い落とせるだろう?

生活環境をガラッと変えて自分になかったものを取り入れたら、
元いた場所に戻ってもなお、欲しい毎日を創造していく力が湧いてくるんだ^^

PS:冬にも帰りたいので、住み処@東川を提供してくださる方募集中♡


のんびり気ままに更新します^^