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続・数年振りに恋人ができて、舞い上がってる話。


前回の記事はこちら↓


予想していた通り、付き合うことになった。
私の脳内は今お花畑なので、うざかったら回れ右をしてもらいたい。あわよくば、ほかの記事を読んでほしい。そして気に入った記事があれば、スキを押して欲しい。笑


付き合うかもしれない、とは前から思っていたのだが、順風満帆にはいかなかったのである。

* * * * * * * * * *

まず、初デート。
ちょっとオシャレなレストランでランチを食べ、その後カフェに行った。

楽しかった。でも、それだけだった。
ときめかなかったのである。

これでは仲のいい友達と出かけるのと何ら変わらない。
恋人として付き合っていく上で、ときめきは必要で、大事なものであると思う。

うーん、どうしよう。
同期の西川ちゃん(前回の記事でも登場)に「楽しかったけどときめかなかった」と伝えた。

ちなみに、西川ちゃんにはもうすぐ付き合って1年になる恋人がいるのだが、付き合う前も、今も、恋人に対してときめかないらしい。
初めてその話を聞いた時、「そんなことある?」と思っていたのだが、彼女の気持ちをようやく理解した日となった。

楽しくなければ、「一緒にいて楽しくなかったから付き合わない」という選択ができるのだが、楽しかったのである。
じゃあ、付き合うか?となれば、うーん、ときめかないのはどうなの?と自問自答が頭の中で永遠に繰り返される。
あれ、私ってこんなにうじうじしていたっけ。

久しぶりのデートで楽しかったのに、ときめかないという理由で、付き合うのを躊躇いはじめてしまったのである。
付き合うってまだ決まったわけでもないのに。

ちなみに、「付き合って3ヶ月の別れたいと思っている彼女」とは、私たちと飲んだ次の日に即別れたらしい。
ちょっと安心した。

解散するときに、次回のデートの約束をした。
しかも行き先は、王道のデートスポット・水族館である。

まあ、今回はときめかなかったけど、次回はときめくかもしれないし。
これでときめかなかったら、ちょっとまた考えよう。
そんなこんなで、決戦は2回目のデートに持ち越されたのである。

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デート2回目。

ランチを食べて、水族館へ。
ランチを食べ終わって、"御手洗いに行っている最中に会計を済ましてくれる"という、スマートな対応をしてもらった。
よく聞く対応であるし、私もされたことはあるのだが、やっぱりこれは何回されても嬉しいもの。
この記事を読んでいる皆さんも、誰かにさりげなくご馳走する機会があったら、積極的にやっていただきたい。お相手は絶対喜ぶはず。

そんなこんなで水族館へ。

イルカショーを観るために、館内での散策を途中で中断し、ショー会場へ移動した。
座っている最中、お互いの肩と肩が服越しに触れている状態があったが、特に何も感じなかった。
でも、不快とも感じなかったのである。

イルカショーが終わり、さっきまで観ていた水槽からまわる。
家族連れやカップルの多いこと。
相変わらず会話は楽しかった。

ここの水族館は、ペンギンの飼育数が多いことを売りにしていて、彼らを見るには外へ出る必要があった。
ペンギンを目指して、外へ続く廊下を歩いている時、急に手を繋がれた。
その手の繋ぎ方が、酷くスムーズでスマートだったのである。

手を繋がれた時、私の感情はというと、急だったため初めは驚き(水槽が全くないこの廊下で!?というのもある。二度見もした)、次に照れ(誰かと手を繋ぐの久しぶりだなぁ)、その次は、人の手ってあったかいなぁというものだった。
手を繋いできたことに関して、向こうは何も言わない。
私もそのことに触れるのは野暮だと思って、何も言わなかった。
お互い無言で歩きながら、ペンギンと対面したのである。
手を繋がれてからここまで10歩くらいの出来事であった。

手を繋いだまま、一羽のペンギンと目があった。
その時、なぜだか分からないが、「あ、私この人と付き合うわ」と直感でそう思った。
告白はいつになるか分からないけれど、私はきっとOKするだろう。

よく聞く、結婚相手と初めて会った時に、「この人と結婚するんだ」と、"ビビビってきた"に近いものなのかは定かではないが、悟りにも近いようなこの直感は、きっと間違っていないだろうと確信した。

勝手に新たな決意をし、私たちは水族館を出たのである。


ショッピングモールにちらっと寄り、帰りの道中、コスモス畑を見つけた。
土手一面に咲いている色鮮やかなコスモス。
急遽私たちは寄ることにした。

このコスモス畑でも手を繋がれた。
向こうも私も、手を繋ぐことについては、何も話さない。
告白にはとてもいいスポットだとは思ったが、告白はされなかった。

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無事に家に着いた。
私の家の前にはコンビニがあり、そこの駐車場で車を停めてもらった。
告白は次回かな、よし、帰ろう。
そう思って、ドアに手をかけようとしたその時。

「ちょっと話したいことがあるんだけど、時間ある?」

きた!きたきた!告白だ!!!
そんなことを思いながら、平然と「うん」と返事をした。
しかも、何を話されるんだろう、心当たりないなぁ感を装った「うん」である。

内容は、予想通り告白であった。
コンビニの駐車場で!?と思ったが、そんなことはもはやどうでもいい。

付き合うかも、と初対面で浮かれた飲み会から、
楽しかったけれどときめかない、と1人反省会を何度もした1回目のデート。
そして、ペンギンの顔を見て、「この人と付き合う」と急に確信した今日。

彼に対して浮き沈みが激しい感情ではあったものの、やはり手を繋いだ瞬間の直感と、穏やかである彼の性格、そして、私と似ている価値観。
これらの要素から、この人となら付き合えると心の底から思ったのである。
私たちは晴れて付き合うことになった。

私は約3年8ヶ月振りに彼氏ができたのである。

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まだ付き合って1ヶ月は経っていないものの、私たちはすこぶる順調である。
よく聞く表現ではあるが、毎日が楽しい。

いや、誰とも付き合っていないときも、毎日は楽しかった。
付き合ってから楽しみが増えた、と言うべきであろうか。

彼にかわいいと思ってもらいたくて、服やコスメを買う機会が増えた。
彼の好きなアーティストの曲を私も聴いてみようと思った。
デート向けの飲食店や観光地をよく調べるようになった。

他にもあるが、長くなりそうなので割愛する。

西川ちゃんもS君も私たちの付き合いをとても喜んでくれた。良い子たちだ。


彼が生涯のパートナーとなるかは分からないが、そうなればいいなと願っている。



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