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数年振りに恋人ができそうで舞い上がってる話。


大学4年生の2月にお付き合いしていた人と別れた。
卒業式1ヶ月前のことだった。

それからというもの、私には彼氏が出来ていない。
いや、聞いてほしい。


別れたあとの半年間は、「もう誰とも付き合わなくていいや」という、元彼との楽しかった日々との追悼期間だった。

そのあとは、片思い期間。
知り合いに紹介してもらった人がいたのだが、非常にかっこよくて、魅力的だった。
しかし、どうにもこうにも脈がなかったのである。

ご飯を誘うのはいつも私からだったし、映画を観たいと言えば、「みんなで行こう」と言われる始末。

おそらく彼は、私の気持ちに気付いていただろうが、全く進展はせず、彼のことを完全に諦めるまでに1年半かかった。

そこからである。
厳密に言えば、前の記事で紹介したセフレがいたが、恋人はできなかった。


職場の出会いも少なく、独身の男性がいたとしても、大体彼女持ち。
合コンをしてもその場限りだった。苦手なタイプの方もいて、初対面でご飯を食べただけで次に繋げるなんて、合コンは非常に難しいと思った。2回しか行ったことないけど。
マッチングアプリは使わなかった。毛嫌いしていたのもある。

このままではまずい。
そう思って、合コンには積極的に参加しようと思っていたら、アイツがやってきた。
そう、コロナである。

会食をしたとしても4人以下。
もし自分が幹事であれば、男性側の幹事も知っている人だから、必然的にもう片方の男性を狙うしかない。
これじゃあ、紹介と変わらないじゃないか。

それでも、数打ちゃ当たる精神で、感染状況を見ながら、合コンはしたいと思っていた。
でも合コンはできずに今を迎えてしまっているし、「誰かいい人いない?」がいつしかよく言う言葉になっていた。

協力してくれる(私にいい人を紹介しようとしてくれる)友達は男女問わず何人もいた。ありがたい。

でも、しばらくすると「ごめん、今は彼女いらないみたい」「付き合ってる人いたわ」「彼氏の職場にいないか聞いてみたけど、紹介できるレベルの人じゃないって言われた。やばい人みたい」というような返事しか返ってこない。

あぁ、恋がしたい。デートがしたい。
私に直すべきところがあるなら、まずはそこを直そう。

私にはどうして彼氏ができないと思う?と仲の良い友達に聞くと、
①理想が高い
②隙がない
③幸せオーラが出すぎ。彼氏いるんだろうなって思う。
と大きく分けて3種類の答えに分けられた。

うーん…。理想は妥協したくないし(そういうとこだぞ、私)、隙とオーラは意識しないところで出るから、直そうと思って直せるものではないと思っている。

あぁ、どうしよう。
やはり、マッチングアプリに手を出すしかないのか…。
そんな悶々とした日々を送っていたのである。

* * * * * * * * * *

S君と再会したのは突然だった。
高校生の時、塾が一緒で、単なる塾のクラスメートという認識しかなかった(高校は違った)が、なんと同じ職場にいたのである。
彼は大学を浪人して、私の一期下だったから、今まで気付かなかった。
しかも、大学が私と同じで、なんなら学部も同じだったことが分かった。

再会したときは少ししか話せなかったが、非常に盛り上がり、職場のメールでやりとりして、何人かで飲みに行く流れになった。

私は同期の西川ちゃん(以前、別の記事で登場している)がS君と同じ高校だと知っていたので、西川ちゃんを誘うことにした。
S君は、そのメンバーを見て、私たちと共通点がある人を誘うと言ってくれた。

声をかけられたのは、A君という私が知らない人だった。
彼は、私とS君と同じ大学で、西川ちゃんとS君と同じ高校とのことだった。
職場は私たち3人とは違うが、飲みに行ける距離に住んでいるとのこと。
これなら共通点がかなり被っているから、話せるだろう。

ちなみに、西川ちゃんもS君も恋人がいる。
どうせA君もいるんだろうな。いやいや、これは合コンではないんだから、友達の輪を広げる目的で参加しよう。そうだ、S君とA君に、誰かを紹介してもらえばいい。

そんな軽い下心を持ちながら、私は飲み会に参戦したのである。

* * * * * * * * * *

飲み会はとても楽しかった。
久しぶりの飲み会。全員同い年で、最初からタメ口で話せる気楽さ。
A君も気さくな人で、すぐに打ち解けた。

ちなみに、A君には、付き合って3ヶ月の別れたいと思っている彼女がいた。
別れたいと思っていても、まだ彼女とは付き合っているんだから、彼は狙えない。
でも、彼はとてもステキだった。
彼女がいると聞いて、残念に思った自分がいた。

2人にいつものごとく、「誰かいい人いない?」と聞いた。
そしたら、「どんな人がいいの?」と聞いてくれたので、高いと言われた私の理想を話したのである。

「うわ」とA君の口から出たその瞬間、「ドン引きされたかな?やっぱ私の理想は高いのかな?」と不安になったが、次に続いた言葉は「めっちゃわかる」だった。
なんと、A君と私の理想や価値観は、驚くほど似ていて、何ならその理想にお互いが当てはまっていたのである。

「俺がエントリーしたいくらいだけどね」
笑いながらそう話す彼は、半分冗談で、半分本気のようにも思えた。

私も、A君と付き合えるなら万々歳だ。彼のことを好きになりつつある。
でも彼には、別れたいと思っていても、まだ彼女がいる身である。
誰かを傷つけてまでの恋愛はしたくないし、自分が浮気相手になるのも嫌だ。

「彼女さんとの関係を清算したら来て」
私は冗談めかして言ったが、割と本気だった。

* * * * * * * * * *

飲み会から3日後。
彼からデートのお誘いが来た。

彼が彼女と別れたかは不明である。
でも、飲み会のあと、私を家まで送ってくれたときも、脈ありの発言をしてくれた。
彼もまた、私に気があると思う。
これは自惚れだろうか。

西川ちゃんに早速話すと、飲み会中もなかなか気がある発言をしていたから、これはワンチャンあるのでは?と言われた。

LINEをしている間も盛り上がる。
これは、もしかして、もしかしなくても、付き合えたりする…?
3年8ヶ月振りに彼氏できちゃったりする…?

それくらい、波長や価値観が合って、私は舞い上がってしまっている。
しかも、久しぶりのデート。
彼女との関係が本当に清算されたのかは、デートの時に聞こうと思う。

まだ1回しか会ったことがないのに、こんなにも胸が弾むなんて、これは、多分、恋である。
合コンきっかけで付き合う人たちは、きっとこんな感じなんだろうな。

すごく楽しみで、服装はどうしようか、ヘアスタイルは何にしようか、今から悩んでいるのである。
A君との関係は今後どうなっていくのか。

乞うご期待。




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