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年の暮れ

あんなこと、こんなことがあった2020年が終わろうとしている。先ほど、今年で休止するグループが最後の紅白出演を終えたところだ。本当に、慌ただしい一年だった。今年のことはきっと、人生の折に触れて思い出すだろう。さまざまな苦みや絶望と共に。

年末年始の浮ついた空気が苦手だ。そわそわふわふわとした空気が満ちていてどこかムズつく。落ち着かない。来年はどんな一年になるだろう。私は何をしているだろう。先がまったく見えない。

数年に一度という寒波でしんしんと冷え込んでいる。こんな夜は街が静かだ。静かに夜が更けていく。繰り返される夜更けと夜明けにいちいち意味をつけねば気が済まない面倒くさい人間の私たちは、明日になればまたいつも通りの日の出を「初日の出」と有難がるのだろう。意味をつけずにいられないのだきっと。

来年は今までよりさらに「本質を見極める」ことが求められそうな気がする。極限の状態が続くことで今まで覆い隠されてきた、見ないようにしてきたものが見えてきた実感がある。少しは、社会がよい方へ変わるといいのだが。

今年は本当に、みんなよく生き抜いた。今年は生きているだけで満点だ。

どうか、よい人生を。


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