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沖縄で映画会社やってまんねん

↑ 一年半前に書いた断片的なやつはこちら

 2021年もすっかり年の瀬ですな。沖縄に限らず映画館に関しては一年の半分以上が時短ないしは全休、週末休業などに見舞われ、実際手前どものような末端の配給(作品を買い付けて、キャッチコピーやポスター、予告などをパッケージングして劇場や配信プラットフォームなどに売る感じの仕事)業にしてもその影響たるや尋常ではなかったと思います。
 一方、末端の弱小の新参会社であるからこそその被害も最小限であったかと思います。中堅が二の足を踏むような状況でも躊躇なく全国各劇場に上映のお願いができたのは、今後の大きな財産になりました。
 昨年の記事にある配給第一弾の『大海原のソングライン』も今年に入ってから相次ぐ自主上映のオファーを頂戴して、作品の持つ継続性を実感しました。配給にとっては「劇場で公開、はい終わり」ではなく、映画館のない自治体や地域での上映会などへも作品を浸透させるのが仕事なんですね。もちろん作品のカラーや方向性にもよりますが。
 そんなこんなで今年は二作品を新たに配給しました。

 自社チャンネルでアップロードした予告よりもシネマトゥデイさんの方が再生回数多いのでそっちを貼りました。
 まずは3月27日での沖縄先行上映を皮切りに、4月3日からは全国公開をしました『緑の牢獄』でございます。本作に関しては制作・製作もしていて、つまり弊社の創設者が監督で社長がカメラ、わてなんかはラインプロデューサーや企画プロデューサーという肩書で果敢に密林の奥地にお邪魔しては撮影をしていました。自分たちの作品だってもんで会社のリソースをフルに使って宣伝しましたよ!おかげさまで沖縄ではコザのシアタードーナツさんで再上映中ですし、年明けにも東京での再上映ほかまだまだ各地を周っている途中です。

 もう一作は6月12日よりイメージフォーラムさんで封切りしました『犬は歌わない』です。これはまず邦題考えるのに難儀しました。そして準備期間が『緑の牢獄』の公開行脚と重なっているのもなかなかタフでした。さらには先の見えない社会情勢!
 しかし本作はSNSでの話題に助けられた作品でもありました。配給会社は各映画メディアに「今度こういう映画公開しますよ~」と事前にリリースを出すんですね。そのリリースを元に記事が作成され、それが各社のSNSにも出るんですが『犬は歌わない』の初報は宇宙に行った犬ことライカさんの知名度も相まって4桁いいねの反響がありました。
 本作は前二作とも異なったジワジワ伸びていく作品じゃないかなぁ、と感じています。当たり前ですがポテンシャルはあるので、謎の勢力による口コミなどを期待しています。

 とまぁ、ようやく題名にあるような「沖縄で映画会社やってまんねん」と書けるようになりました。
 2022年は既に配給作が4本ほど固まっているので「できんのか、ソンナニ!?」という心配も若干ありますが、たぶんなんとかなるでしょう。
 それよりなにより弊社はそもそも製作から始まっているので、ここ二年止まっていたもの、準備していたものが来年再開しまくることのほうがハードになる予感がしています。わてもなんの因果か脚本いうもんを書いておます。(次の投稿では小説を発表しますが、それは会社での企画とは関係ないもんです。一応、念の為。)
 ほな、みなさん体調に気をつけて良いお年を~

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