新卒2年目で、2回目の早期転職をした話

はじめに

今年の4月に、「新卒がスタートアップに入社を決めて、1年で転職を決意した話」という記事を書きました。
こちらが思いの外読まれていて、意思決定の際の参考にもされたようで・・笑
かなり尖った記事だったのですが、こんな私の意思決定でも誰かの力になれるなら、と思い、再び書きます。

転職に悩んでいる人、就職しようとしてる人、就職ではないけど、組織づくりに悩んでいる人がいれば、そういう人たちの力になれればと思います。

人生二度目、8ヶ月ぶりの早期転職

4月1日に2社目に入社し、(自分の中では)紆余曲折を経て、11月30日をもって退職しました。

いろいろな想いと期待を胸に入社を決意しましたが、今思えば、「正当化」していたんだなあと。
以前は、逃げるように前職から転職をしたんだと思います。

就労期間も8ヶ月と短く、一般的には受け入れ難い経歴になってしまいました。
「ほら見たことか!」と怒る人もいそうですね。

退職理由としては、大きく二つ。
この後詳しく説明をしていきます。

①もっと人と話す仕事をしたい

実は私、営業職志望だったんです。

しかし、今までのやんちゃな意思決定たちのおかげで、営業とは程遠い、内勤の仕事を続けてきました。
営業職に挑戦したい、ということは、2社目の面接時から伝えていたのですが、入社してからも言い続けていたのですが、結局、私にその挑戦権は与えられませんでした。

チャットを使ったエージェント業務だったのですが、それなりに楽しさはあったものの、物足りなかったんです。
やはりもっと色々な人と対面でお話をして、目を見て、表情を見て、声を聞いて、「対話」を楽しむ仕事をしたい!と強く思うようになりました。

チャットを使ったサービスは、AIなどITの進化が爆速で進む今、とっても先進的でノってるサービスだと思うのですが、私自身、実は、チャットが好きなわけじゃないんです。笑

もっと人が介在する価値を感じられる仕事、いつかとって代わられることのない仕事がしたいと考えておりました。

なので、そもそも「チャットを極める」という考えもなく、やりたい!という気持ちもあんまりなかったのです。

「人と対面で話す」「課題解決の手段を与えてあげる=営業を通して、人の心に灯をともす」この2軸で、自分のために動こうと考えるようになりました。

②長く働くイメージがつかなかった

私はもうすぐ、25歳になります。
同棲している彼氏もいて、(今のところ)結婚を前提にお付き合いをしています。

結婚しても仕事を続けたいけど、子供も産みたい。
仕事と家庭の両立をしたい!と考えています。

2社目に入った会社は、まだまだベンチャー。
15名ほどの規模感で、事業を進めておりました。

中には、在宅勤務で働いている人も。
ただ、蓋を開けてみると、在宅だからこそいつまでもいつまでも仕事をしている。
そして、在宅勤務でなくても、深夜に頑張れば頑張るほど「頑張ったね!!すごいね!!」と認められ、効率よく終わらせて、早くに帰ろうとすると「やる気あるの?」と言われる雰囲気。

これが私にとって最もマッチしませんでした。

長時間労働もすごいし、やり遂げる人やそれによって結果を出せる人もいると思いますが、私はとにかく無駄を省きたい効率人間なのです。

ベンチャーあるあるですが、仕組みや制度があっても、実態は整いきっておらず、使いこなせない。
ベンチャーでは当たり前のことでも、納得しきれませんでした。

そして何より、この時に「自分でこの会社を変えたい!」と考えることができなかったんです。
その一番の理由は、会社のメンバーを、一人一人では好きになれても、団体になった時に好きになれなかったんです。

この会社は、良くも悪くも宗教感のある会社でした。

社長の言うことが全てで、社長のさす方向へ、ひたすら進む。
そんな雰囲気がありました。

私はその宗教に染まりきれなかったんです。
染まりきれなかった理由はただ一つ、教祖を信じられなかったこと。

組織において、宗教のように同じものを信じ、前進できることはとっても強いことだと思います。
全員で同じ方向を向き、全員がお互いに信頼し合い、全員で同じ目標のために頑張れる。
こんな理想の組織ってないと思います。

ただ、その信頼を利用して、コマとしてこき使う。
そんな雰囲気もありました。

信頼を「忠誠」と勘違いしてはいけないと思います。

私はそういう意味で、信じることができなかったのです。
信じることができない組織にこだわる理由も、そこで長く働く理由もありませんでした。

ここには、長くいられない・・

そう感じ、もっと自分が自分らしくいられる環境に飛びこもう!と思うようになりました。

退職したい旨を伝えた時に言われたこと

俗に言う退職交渉ですが、うまいことやったつもりでしたが、少しわだかまりは残ったように思います。

結果的に、みんな私の選択を応援してくれましたが、いろいろなことを言われました。

すぐに会社を変える人っていうのは、自分の都合が悪くなると会社の責任にしがちで、すぐに環境を変えるって選択がしやすいんだと思います。
環境を変える選択肢をする人って、どこいっても同じなんですけどね。。。

ということや・・

会社をかえられるキャリアって、20代で2社まで。だから、これ以上会社を変えると本当に働く場所に困っていくから、次の会社は絶対にやめる選択肢をもってはいけない。

ということや・・

本当に次の会社では絶対に自分に負けんなよ!

などなど。

私自身は、早期退職についてマイナスイメージはなかったのですが、実際転職活動時にも「長期就労の期待ができない」という理由で何社も落ちました。

これが世間の、社会の評価なんだと思います。

転職=悪いこと、挫折、自分に負けること

こんな風に考えている人や企業がたくさんいます。
すごく悔しいですが、これが現実なんです。

転職に悩む人や、今の会社やキャリアに納得いってない人が踏み出せないもの、こういった現実が大きな壁になっているのかなと思います。

退職してみて感じていること

二度目の転職をして感じているのは、もう二度と転職活動をしたくないなということと、前向きな転職は納得感を強めるということです。

転職活動をしたくないと思うのは、先述の通り、やはり社会の評価はまだまだ厳しいということ。
もう、二度と同じ苦しみを味わいたくありません。

そして、前向きな転職というのは、やりたいことのための選択なので納得感がすごいということです。

今回の転職では、「未経験でも営業職に挑戦させてもらえること」を一番重要視して企業を選びました。

以前は、1社目のスタートアップから逃げるように転職をしていたんだなあと今回の転職で初めて実感しました。

自分が仕事を通してなりたい姿、実現したいこと、こだわりたいことを、じっくりと考えて選びました。
(時間的にも長く、4ヶ月くらいかかりました笑)

内定をいただいてもすぐには飛びつかず、時間をいただき、しっかりと考えました。
結局、最後の最後には一番納得する解を選ぶことができました。

本当に転職する決断をしてよかったと感じています。
自分のためにも、自分を支えてくれる人のためにも、いい決断だったと思います。

前職で得たこと

いろいろなことを感じた8ヶ月間でしたが、決して無駄ではなかったと思います。

チームで働くということ、数字を使ってPDCAをまわしていくということ、丁寧な電話対応など、多くのことを学びました。

何より、自分の本当にやりたいことを考え抜けたことが一番の財産だと思います。

あの頃があるから、今がある。

今は、そういう風に強く実感しております。

駆け抜けた新卒2年目

まだ新卒2年目ですが、あっという間で駆け抜けました。
勢いだけで選んだ1回目の転職と、今回の転職。

考え抜いただけ違いが出たと思います。

駆け抜けただけの馬力と勢いはあるので、そこは忘れずに、次の会社でもバリバリ頑張りたいと思います!

次は、人材系の会社で営業をします。

人の人生、企業の人生に関わる大きな事業ですので、私らしさを活かしながら働いていきます。

もし、こんなことが聞きたい!とかあれば、こちらから気軽に聞いてください。

では、この文章がいつか、誰かの支えや力になることを祈って・・


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