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【代表のつぶやき】今更deepな自分語り その六

ここまで読んでくださった皆さん、本当にありがとうございます。ついに最終回です。やっと「終の一語」製作プロジェクトが始まります。始まるまでが長すぎるだろうと思われる方もいるかもしれませんが、それだけの時間と思いがこの作品に込められていることをご理解いただければと思います。
今回も小間使い二人で、読みやすいよう適宜改行・太字、画像挿入等読みやすくしてお届けします。最後までぜひお楽しみ(?)下さい。

小間使いC


と、ここまで書いて来ましたが、残りが3分の1とか書いたのは一体どこのどいつでしょう。前半よりも長くなっていますよね。しかし、安心してください。あともう一息です。残りはきっと4分の1ほど。頑張りましょう。

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春休みに突入した俺ですが、先生にはレポートを返却してもらう約束をしていました。さすがに思い入れのある「終の一語」を手放すことは出来ませんでした。なので、同じ授業を取っていた友人と先生の事務所を訪ねます。そこで、俺は文学フリマに出店するという選択肢を得たんです。レポートを返却してくださった時、先生から言われました。文学フリマとかに出す気はないんですか、と。俺はそこで初めて、自分で本を作って売るという選択肢があったことを思い出しました。早稲田祭がオンライン開催だったこともあり、俺はすっかりそんな初歩的なことを忘れていたのです。俺は、考えてないと答えました。事務所を出てから、そして電車に乗っていても、俺は文学フリマに出る気はないのだと思っていました。ぼんやりお腹空いたなぁとか思いながら、なんで文フリ?と。そして、ふと批評家先生が文フリに出たと言っていたなあと思い出しました。所属しているサークルも文フリには参加しています。俺は参加したいようなしたくないような、何とも言えない気持ちに襲われていました。大丈夫です、気持ち悪くはなっていません(笑)


そして、またしても深夜テンションで俺は考えを回らせます。ぐるぐる思い悩んでいましたが、要するに悩みのタネは資金でした。俺は、劣化版の本を売りたくはなかった。しかし、そうすると莫大な金がかかる。学生からしたら莫大な金です。料金シミュレーションをやってみたら、300000円とか余裕で出て来ましたからね。しかも深夜の疲れ目で見ていたので、1桁勘違いして3万だと思っていたという。次の日に画面を見て卒倒しました。30万は無理だぁ~。
30万だと気付く前、3万だと思っていた訳ですから、3万ならいけるなと思う訳です。俺は大学院に進学したいと思っていたので、こつこつお金を貯めていました。そのお金が年金に取られた時は悲しかったですが、くじけずにこつこつやって来たんです。だから、出すことはできる。しかし、貯めているとは言え、大学院の資金には程遠い額です。本当なら、たった3万でも使いたくはない。大学院か、「終の一語」か……。

夢のために金を使え。

俺は、まだ2年の先の将来の事より、今この時の事を考えました。きっと、ここで文フリに出なかったら後悔する。もしもあと2年で死ぬとしたら、金を使わずに貯めておくのはもったいないです。しかもその貯金、俺が死んだら誰が使うんですか? まあ葬式代とかにはなるんでしょうが、どうせなら生きている内に、生きている自分のために使いたいですよね。大学院に行けなかったときは、行けなかったときです。まあ死ぬなり生きるなり出家するなり、その時考えればいい。何とかなるでしょう。

自分の生きたいように生きる。

これってすごく難しい事ですよね。俺は何でこんな当たり前のことを当たり前にしてはいけないのだろうかと思います。何の権利があって人の夢を馬鹿にし、人の事それ自体を馬鹿にし、自分の付属物であるかのように扱うんでしょうか。今まで俺が生きて来るだけにかかった金の全てを返せば、自由になれるんですかね。それならもう死んでしまった方がよくないか、と思いますよ。いつも俺の邪魔をして、何をしても難癖を付ける。はあ。大学は何とか受かったから良かったものの、受かったところで嫌味しか言われませんし。受かると思ってなかった癖に。何なんですかね、ほんと。すみません、愚痴ってしまいました。この辺にしておきます。

えー、資金の話ですね。俺は文フリで使ってもいい上限を10万に決めました。10万の内で何とかやろう(しかし10万では収まらないという事実が後に発覚します)。よし、文フリに出よう!!
あれ?と思われた方も多いかと思います。AとCは一体いつ合流するのかと。この時です。この時合流します。が、頼みごとをするのが苦手な俺。LINEでの第一声は「同人即売会に参加したことある?」でした。いや、文フリ出たいから手伝ってくれと最初から言えよ……。そして何となく察してくれたAとC。流石です。即売会に参加したいんだなと分かってくれました。(この記事の下書きを見せたときに、「え? 気付いてなかった」と言われました。まさかの俺の勘違いでした)

気づいてはいませんでしたが、手伝いの自主申告はしておりました。(AのLINE画面より)

AとCが加わったことで計画はより現実性を増していきます。俺の計画性の無さと狂った金銭感覚を叱り飛ばしながら、二人は俺の願望を実現する手助けをしてくれました。資金面で言えば、クラウドファンディングのプランを立ててくれたのもAです。Aはいいプロデューサーになれると思います。

3月の横浜。ここで代表から話を聞き、全てが始まりました。

ん? 文フリへの出店を決めるまでを書くはずだったのですが、行き過ぎてしまいましたね。余りの長さに自分でも読み直すことに嫌気がさしています。誤字があるといけないのでちゃんと読み直しますが、いやだなあ(笑)1万7千字だそうですよ、この文章。軽く短編小説の字数ですね。

書き手が嫌がるくらいだから、読んでくださっている方はもっと嫌だったでしょう。すみません(;^_^A
あ、なんでこんなに作家やら出版社やらにこだわっているのか自分でも謎だったんですが……そうか。俺は社会に出たくないんじゃなくて、あの人の考えている方法で金を稼ぐのが嫌だから大倉書房をでかくして「小さな出版社」にしたいのかもしれない。ちょっと書き足しますね。藝術では食っていけないと嘲笑われたくらいで立ち止まりたくない。藝術でも食っていける事を証明したい。リスクを冒してでも自分の人生を生きて逝きたい。

終わりの挨拶がこんなんでいいのでしょうかと不安になっておりますが、これ以上どうしようもないので俺は退かせていただきます。
ここまでお付き合いしてくださり本当にありがとうございます。見苦しいものもお見せしましたが、少しでもどなたかの参考になれたら幸いです。そして、こんな人が大倉書房を盛り立てようと頑張っているのだなぁと心の片隅に留めおいてくだされば、なお幸いです。
どうか今後ともご愛顧のほど、よろしくお願いいたします。

大倉書房代表
倉持龍

こちらがクラウドファンディングのページです。ちらりと覗くだけでも。お願い致します。

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