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ピザポテトは青春のチップス

青春のチップスといえば、「ピザポテト」ではなかろうか。これまでの人生、僕はそれはそれはたくさんの「ピザポテト」を食べたと思う。この頃なかなか手が伸びていなかったけど、つい先日、とあるスーツ姿の男性を見て、久しぶりに買ってみた。

そもそも、ポテトチップスが産まれたのは、1853年。カルビーさんの公式ホームページによると、アメリカ・ニューヨーク州のムーン・レイク・ハウスホテル発祥。「フレンチフライを厚く切り過ぎ!」というお客様のクレームがきっかけだったんだとか。

カルビーさんは、1975年に「ポテトチップス うすしお味」の販売をスタート。1992年に「ピザポテト」をリリースしました。なんと僕と同い年!

担当者は、「堅あげポテト」や「ポテトチップス 九州しょうゆ」も開発した人。商品化するまでにはさまざま苦労があったそうですが……以下省略。

歴史を知り、「ピザポテト」への愛着がさらに増した(?)ところで、本題へ。僕が久しぶりにピザポテトを食べたくなったきっかけをお話ししましょう。

場所は17時ごろの最寄駅。出口がひとつしかない小さな駅で、踏み切りが開くのを待っているときに、とあるスーツ姿の男性に目が止まりました。歳は40歳手前くらいでしょうか。

その男性は、電車を降りてすぐ、しかも、大勢の人がいる中で、「ピザポテト」を食べていました。

僕の住まいは身分不相応のハイソな街にあるので、“食べ歩き”に出会うこと自体、ご近所では稀。だから、外で「ピザポテト」を食べている人を見かけて驚きも倍だったわけですが、それを差し引いても、なんともわんぱくで自由な人だと思いませんか。

こんな駅にこんな時間で、きっと何分か歩けばすぐに自宅に到着するはずなのに、なぜ我慢できなかったのか。そんなことを考えておりましたら、袋を口にあて、チップスを流し込みだしたのです。ちなみに、片手にビールを持っているわけではありません。

これは、お行儀が良い悪いの話ではなく。ただ、「ピザポテト」が人を魅了する、パワーに圧倒されたという話。社会性や恥じらいを凌駕する、衝動の出処。まさに青春のチップスといえましょう。

もし、食べていたものがに「ポテトチップス うすしお味」だとしたら、こんな気持ちにはなっていなかったような。男性に釘付けになって、思わず口角が上がってしまいました。

あぁ恐ろしや。衝動を助長する青春のチップス。その日の晩酌のお供を探しにコンビニへ入り、「ピザポテト」を買ったのはここだけの話であります。

ピザポテトは、たっぷりチーズがついている一枚が好き

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