【株式会社PxCell】スタートアップ創業半年の振り返り【細胞のマーケットをつくる】
はじめに
株式会社PxCell代表取締役の川又龍人です。
細胞のマーケットをつくっています。
2023年7月にパナソニックの「100BANCH - 未来をつくる実験区」
に採択頂き、起業してから半年が経ったので、振り返り踏まえてスタートアップの起業の際にやって良かったことや知りたかったことをマインド中心にまとめていきたいと思います。赤裸々に記していくのでこの記事が誰かの役に立てば嬉しいです。
株式会社PxCellについて
内容に入る前に私たち、PxCellの紹介を簡単にさせてください。
私たちPxCell(ピクセル)は、ヒトなどの細胞をファングッズやお守り、形見としてブロックチェーン技術を用いながら商品化することで、遺伝子の無断採取や細胞の所有権などルールメイキングを行うと共に細胞で想いを繋ぐ社会の実現を目指しています。
事業としては、2024年1月に渋谷区主催のアートイベントDIG SHIBUYAにて細胞アクセサリー「PxCell Wear」を初公開しました。
3月頃には著名なアイドルの方の細胞の入ったPxCell Wearのテスト販売を予定しています。
やって良かったこと
やって良かったこと①
「とりあえずやってみる」
100BANCHに応募するきっかけは、一人の研究者との出会いでした。
美大を出てファッションデザイナーを目指していたはずが、東京のITベンチャーでサラリーマン生活を始めて3年目。心が満たされない生活を送る中で「細胞やりたいなぁ」という想いだけをずっと持っていました。
しかも、当時の私は細胞やバイオに関しても全くの無知でした。
ただ、幸運にも大学時代に一度立ち寄った培養肉を研究している市民科学団体の「Shojinmeat Project」にて、細胞の研究者の田所さんとイベントで出会ったことですべてが動きはじめます。
田所さんは飲む培養液をつくる「A cultured energy drink」というプロジェクトを100BANCHで進めていました。「こんな世界をつくりたいと」見せた
1枚の青写真で意気投合し、100BANCHの応募を勧められて今に至ります。
そこからのエピソードは書ききれないので割愛しますが、起業しなければ出会えない凄い方々に会えたり、大切な仲間たちが出来ました。
やって良かったこと②
「振り返る」
私は何かを継続するのが苦手な性格で、一度ダイエットに成功してもすぐにリバウンドしてしまうのですが、2つだけ続けていることがあります。
それは振り返りです。
1つ目は、中学生の頃に母から教わったことで、母自身もテレビか何かで見たらしいのですが、「いつの間にか○○している」と自分がやりたいことを毎月書いてたまに見る。これだけです。潜在意識に働くのか理由はわかりませんが、いまのところ7割叶っています。
書く内容は下記を参考にしてください。
など何でもいいです。
気を付けるポイントは、「書くときに現実的な制約を考えないこと」と
「たまに見返す」ことです。
今まで知人や友人に進めてきましたが、「いつのまにか○○」が出来ない方がいることに気付きました。それは現実的に考えてしまい過ぎる真面目な方です。
(例)
「いつの間にか体重を-10kgするために夜ラーメンを食べるのをやめて……」
「いつの間にか……なんだろ、書けない」
「いつの間にかお金を100万円溜まるまでバイトして節約して……」
下手に条件を付けずにシンプルにやりたいことだけを想像して書いてください。そして、たまに見返してください。見返すことでいつの間にか何かを達成していますし、自分の興味関心が変わっていくことに気付きます。
とりあえず、スマホのノートでも紙でも構いません。やってみてください。下手な自己啓発本を読むより効果があると思います。
2つ目は、昨年の10月頃からShibuya Startup Universityから始めたことです。
同期のもえぴーさんが始めた「1週間の振り返り」を継続しています。
項目は、下記の通りです。
これは本当に良くて、振り返りを継続することで、
怠ける癖が自然と無くなりました。仲間のいる環境で投稿することで
リアクションなどを貰えるので、励みにもなります。
SlackとかLINEとかの際は絵文字を使うと普通に送るより暖かさが追加されるのでオススメです🔥
やって良かったこと③
「たくさん色んな人に相談する」
とりあえず、トイトマの山中哲夫さんの「相談する力――一人の限界を超えるビジネススキル」を読んでください。すべてが書いてあります。
あと、病んだ時はTSG2023アクセラでお世話になっている櫻本 真理さんのこの記事を読んでください。
きっと励みになります。
「スタートアップの起業家/経営者で、メンタルを崩してしまった(崩してしまいそうな)あなたへ」
やって良かったこと④
「一言で話す」
創業から半年の間に様々なネットワーキングイベントや色んな方に事業を説明する機会がありました。そういった場面では初対面の人に対して瞬発力の会話で説明する必要がありますが、最初は緊張や慣れていないこともあり「口の中から細胞をブロックチェーン技術を使って文化的に……」と酷い有様でした。
しかし、Shibuya Startup Universityの入学式にて、100BANCHで私のメンターの横石崇さんが「こいつは、えーっとね、細胞のマーケットをつくってるよ」と他の方に紹介してくださったのを未だに鮮明に覚えています。
それ以来、私は初対面の場面では「細胞のマーケットをつくってます」と答えています。
そんなメンターの横石崇さんが書いた「たった1分で仕事も人生も変える 自己紹介2.0」はKindleで無料で読めるので是非読んでみてください。
利用してよかった施設・サービス
一部ですが、利用してよかった施設やサービス・アクセラをまとめます。
応募したコンテスト・アクセラ
最後に
いかがでしたでしょうか。
まだまだ若輩者ではありますが、この記事が少しでも誰かの助けになれば嬉しいです。
また、「スタートアップは生き様」と誰かが言っていましたが、本当にその通りで起業をしたことで自分の見ていた世界が大きく変わりました。
昔から器用貧乏で何をしてもどんなコミュニティに所属しても心のどこかで「疎外感」を少し感じていましたが、スタートアップ界隈は「ワンピース」みたいな何でもありの冒険の世界です。
私たちは「細胞で想いを繋ぐ社会の実現」を目指してこれからも邁進していきますので、どうぞよろしくお願いいたします。
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