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ヒカキンさんの対談動画はキー局で芸能ニュースとして消費されるが、地方YouTuberの対談動画はローカル局で報道・ニュースとして伝えられた意味。

大体タイトルで言いたいこと想像できると思うんですが、この記事はYouTuberの社会的存在意義が高まり、場合によっては大手メディアの報道機関をブチ抜きつつあること、そして、ここ香川県でゲーム依存症対策条例を偏極報道する地元メディアもあれば、一方でジャーナリストとしての信念を持って報道しているテレビ局記者がいるっていう話です。

(今回、自分自身が香川県YouTuberとして香川県・浜田知事とのYouTube対談動画を公開し、その内容をKSB瀬戸内海放送の山下記者に特集取材いただいた中で感じたことを記事にしました)

YouTuberに東京の報道機関は敗北しつつあるという事実

まあ勝ち負けではないとは思うんですが、報道機関としての役割に対してセンセーショナルな表現をしたくて敗北という言葉選びをしました。

最近は起業家としてだけでなくYouTuberとして活躍する堀江貴文さんがカルロス・ゴーン氏と対談し、トップYouTuberのヒカキンが小池都知事と対談し、一番国民が知りたい一次情報を届けている。もちろん場面場面ではあるけど、既存の報道機関をブチ抜いた事例がポツリポツリと出てきてる。どうせお下劣なコンテンツしかあげてないと思っているYouTuberの影響力を舐めていたら、いつの間にか足元をすくわれた。テレビが誕生したとき、映画業界の人がテレビ業界をバカにしたように。

堀江貴文さん:レバノンでカルロス・ゴーンと対談しました

ヒカキンさん:小池都知事にコロナのこと質問しまくってみた

ヒカキンさん:コロナ感染して集中治療室から復活した方にインタビュー

報道・ニュースとしてローカル局が伝えてくれた意味

ネットメディアは報道・ニュースとしてヒカキンさんの対談を取り上げてたけど、一方で、キー局では報道ニュースではなく、あくまで芸能ニュースでお茶の間を賑わす程度にしか扱っていなかった。(全部追えてるわけではないので報道ニュースとして取り上げられているかもしれませんが、その辺りご容赦ください。)

もちろん、今回の知事とのYouTube動画を報道することって、ある意味大手メディア・記者としては自分の首を締めることになる。そして、記者がやりたくてもデスクが止める。だって、YouTuberがやってることは本来であれば自分たちがやらなくちゃいけないことだから。

そのとき、ポジショントークでなく、視聴者が本当に欲しい情報は何か、届けるべき情報は何かという報道としての姿勢が問われる。地方からその答えを出していただいたKSB山下記者は本当に凄いと思って思わず今回記事にしてみました。以下、今回取材頂けたKSB山下記者とのやりとりの抜粋ですが、まさに自分自身に銃口を突きつけるネタだと思うんです。

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コロナ問題で本格的に問われるマスメディアの報道姿勢

「右手に花束を、左手にナイフを。」弊社に関わってくれる記者の方や番組プロデューサーの方が良く使う業界の言葉です。そして、そのナイフは時として自分にも返ってくる。それでも報道する姿勢が、大手メディアにあるのか。届けたい価値はなんだ。むしろ、この不確実な時代で、スピード感とブレないメディア理念の両輪がさらに求められている。それを間違うとテレ朝が炎上したみたいな状況になってしまう。。。

朝のニュース番組の中でも一番視聴率が高いテレビ朝日の「グッド!モーニング」。その番組でさえ報道を間違ってしまう時代に、そのスピード感とブレないメディア理念(報道姿勢)を備えた記者やメディア企業こそ生き残っていく。

そして実は地方の方が視聴者との距離が近い分、そのスピード感を実現しやすいし、東京よりもさらに記者にファンがついてくる状況を実現しやすい。事実、広告は激減している世の中だが、正しい情報、求める情報を届ける記者の価値は上がってきている。

そうなるとメディア企業の役割はなんだと、、、経営者としては今度は自らにナイフを向けることになるんだけど、そこは会社としての理念(ビジョン・ミッション)の強固さとチーム、視聴者さんとクライアントさんへの価値提供のためのビジネスモデルの確立なんだろうと思う。

右手に花束を、左手にナイフを。そしてローカルから。

ゲーム依存症対策条例が引き金となり、さらにコロナ感染症によって問われる報道姿勢と、加速するインターネットの影響力の拡大。メディアの生態系が一番早く変わるのは地方というか、まさかここ瀬戸内・香川県かもしれない。その引き金を引いてしまったのがとある地元メディアであれば、なんとも皮肉なものだなあと...。

ウィズ・コロナ時代、アフター・コロナ時代。間違いなく世の中を楽しく、生きやすくしてくれている潤滑油のような存在であるメディア・インフルエンサー、エンタメ・ニュースの価値はますます大きくなっていく。

だからこそ、忖度のない、一流の仕事を地域に増やすことが何よりも大切だと、今回の山下記者の報道で感じたことでしたサニ。特集では、ネットメディアとテレビメディア、新聞メディアの関係性、ハンセン病を背景とした社会問題への切り込み方、知事の言質から読み取れる行政としての視点。「右手に花束を、左手にナイフを。そしてローカルから」を形で示した一流のニュースになってます。ぜひ以下ご視聴くだサニ。ちゃんちゃん。

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P.S. そろそろ引き抜く準備しとくかサニ(笑)


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