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偉大なる妄想の力【龍青三の占いエッセイ】

霊が見える、カミサマ(霊)の声が聞こえる、そしてその霊がこう言っている、教えてくれる……。

これまでにそんな人にたくさん出会いましたが、そういう人たちに共通しているのは、自分自身の考えや【 自分の言葉 】を持っていないという点です。
「霊が掃除しろと言ったから、泣きながら掃除をしました~」

いわば、掃除の指導霊が存在するかのようです。
便器の裏からタイルの目地まで、歯ブラシと楊枝を使って念入りに掃除しました。そのおかげで家がピカピカになりましたという体験談を話してくれた女性がいました。

彼女はぐうたらだから掃除なんか面倒くさいけれど、カミサマ(霊)が言うから泣きべそをかきながら掃除をしたのだと言います。

もしこの女性がカミサマ(霊)の声を聞いていなかったら、ゴミ屋敷のおばちゃんになっていたかもしれません。
しかしながら、彼女がカミサマ(霊)の言うことには素直に従う一方で、夫の言うことはまったく聞かないというのが、なんとも微笑ましいものです。夫も気の毒というか、他人事とは思えないというか……

もし私がその立場だったら、腹話術か何かで「お父ちゃんの肩を揉め」とでも言わせるでしょうね。まあ、こういったほのぼのとした霊感体質のおばちゃんであれば、特に害はありません。

霊が妄想であったとしても、実際に良い結果をもたらしているわけですから、とやかく言うことはありません。しかし、これが宗教に絡んでくると途端に厄介になってくるのです。

私は霊に関しては全く鈍感な体質です。某手かざし系の道場に連れて行かれ、大声で祝詞をあげられ手かざしを受けても、霊動など一切おきることなく、なあんも感じませんでした。

周囲の人々を見ると、合掌した手を上下に激しく動かしたり、頭をぐるぐる回したりして「光が見えました!」とか、うずくまって動かなくなったり、のたうち回ったり、涙を流して震えている人々がいました。それはそれは凄まじい光景でした。妄想の力というものは、なんとまあ凄いものだと思いました。

[掃除の指導霊〜妄想の力:2007年6月/リライトバージョン]


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