ベッドタイムのお供には朗読動画の聞き流しに限る

一昨日、昨日に引き続き、体調が優れず、ライティングに心血を注ぐ自信が得られないので、動画紹介で、お茶を濁すことにする。「テイの良い言い訳だな」と思って貰って構わない。僕自身、そう思う。

体調が優れないと、必然的に、快調の日と比べて、ベッドで過ごす時間が長くなる。そうなると、当然、時間を持て余し気味になる。だがしかし、体調は優れないので、何をするにしても億劫だ、という状態にもなりやすい。

それこそ「よし、note開いて執筆作業と洒落込もうか!」という意欲も、なかなか出てこないもの。そんな時、僕がオススメしたいのが、今回紹介する、文学作品の朗読動画だ。

まぁ、今更、僕が紹介するまでもないなだろうが、念のため軽く説明しておこう。YouTubeにはこういう動画がゴロゴロ転がっている。おそらく、著作権が切れたことでネット上にアップする大義名分が得られた、そんな感じだろうと思われる。

ただ、たまに目にするのが、著作権はまだ切れていない、現代文学の小説の朗読動画。それも全編。僕が見たことがあるのは、湊かなえ作品。「これ明らかダメだよね?」と思いつつ、ついつい聞いてしまった自分が居たのだけど、これって、聞いた人もダメなんだっけ。じゃあ僕は悪事に手を染めた事になるな。はからずもカミングアウトしてしまった。すいません…。

それはさておき。

今回、「じゃあいっちょ聞こうかな」と思い至ったのが、冒頭にリンクを貼っている、ドストエフスキー『罪と罰』だ。

まず、僕は、いわゆる「文学オタク」ではない。断じてない。造詣が深いわけでもなければ、読書量も大したことがない。敢えて形容するのであれば「太宰オタク」と言った方が、より真実に近いんじゃないかと思われる。他の作者は、全く、と言って良いほど、読んだためしはない。

であるにもかかわらず、なぜ、ドストエフスキーの作品に、触れようと思い至ったのか?

ココにはちゃんと理由がある。そう。太宰治の作品を読んでいる時に、ドストエフスキーに言及するシーンが、ちょこちょこあるのだ。それで「太宰が好きなら俺も触れないわけにはいかないな」と思うわけだ。

同様の理由で、井伏鱒二であったり、芥川龍之介であったり、あと、中原中也は、作品を介して、というよりも、両者の関係性に興味を持って、という流れで、触れたこともある。

その流れで一つ、懺悔をしておこう。太宰の作品では、聖書・キリストに関して言及するシーンが割と結構あるのだけど、僕は、早々に断念した、苦い記憶がある。

『正義と微笑』だったか、作中の主人公が「心中穏やかじゃない時でも『聖書』ならばスーッと内容が入ってくるのだ」という一文を見て「ほぉ」と興味を持った僕は、実際に聖書に触れてみたわけだが、申し訳ない、序盤の序盤、というところで、読むのをやめてしまった。

だけど、今こうやって、懺悔の念を募らせていると、リベンジしたい気持ちも出てきたぞ。機が熟せば、再び、手に取るかもしれない。「かもしれない」と保険を掛けてしまう程度のモチベーションだけどね、と、見苦しい言い訳も添えておくのが、悪い意味で、僕らしいのだけど…。

・・・。

「ドストエフスキーに関してもも『罪と罰』に関しても、何も触れてねぇなぁ!」

・・・。

以前「メッチャなげえなあ・・・」と、中盤以降ぐらいから、もう完全に「内容を楽しむ」というよりも「最後まで読み終える」という、惰性的な読書で、読了したことが一度だけあるよ、そんな作品。

月並みではあるが、ところどころで「ラスコーリニコフって僕と似た面がある気がするなぁ・・・」と思えたことで、何とか、最後まで読み切れたんだと思う。

ちなみに、太宰の作品を読んでいても「まるで俺のことを書いているんじゃないか・・・」と幾度となく感じるし、確か、僕の記憶が正しければ、太宰の作品に出てくる主人公が「ラスコーリニコフになったような気分だ」みたいな言い回しがなされるシーンも、あった、ような気が、する。たぶん。

まぁ、そういうことだ。僕が「文学オタク」ではなく「太宰オタク」と書いた方が正しいだろう、と書いたのは。「俺のことやん!」って感情に浸って、色んな感情、色んな記憶が錯綜して「うわぁ〜!」(語彙力)ってなりたいだけなのだ。たぶん。

・・・。

「ていうか、気が付けば、一つの記事に出来そうなぐらいの分量を、書いていないだろうか・・・?」

「二言三言、言葉を付け添えて、ドストエフスキーの作品も結構気になるんだよね〜って、緩い紹介で終えようと思っていたのに、なぜ僕は、見るに堪えない自分語りを・・・。」

・・・。

今日の収穫は「重たい腰を上げてさえしまえば、全然、普通に記事を書けそうやな」と思えたことです。うん。これは何気に大きい。大きな収穫。うん。

というわけで、また明日・・・。

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