日韓友好問題を考える

ウィーンは国際都市である。

この都市には日本人以上に多くの韓国人が住んでいる。

先日、こちらで仲良くなった韓国人の友人が自宅へ招待してくれた。

日本に住んでいた時は、韓国に関するネガティブなニュースが多かったが、

現実は実態と違うようである...

伝統的な韓国料理とドイツビール

彼がアパートメントに来てまずは驚いた。

伝統的な韓国料理が机にたくさん並んでいた。

チヂミ、キンパ、韓国風唐揚げ、プリコギ、キムチ。

どれも本当に美味しかった。

ウィーンでは、韓国料理のお店は複数あるけど、

値段が高いと教えてくれた。

金曜日ということもあって、ビールで乾杯。

ドイツビールだった。

韓国人ホストの英語力

彼は５０代手前の紳士だ。

これまで海外留学や海外赴任の経験はなく、

韓国内でずっと英語の勉強をしていたそうだ。

自分の英語の英語をPoorだという。

確かにすごく流暢という感じではないが、

早口でとにかく英語で話す話す。

よくここまで早く話せるものだ。

僕が評価するのも大変おこがましいが、

十分に中上級レベルである。

ただ、彼はさらなる高みを目指しみたいのだろう。

めざせ上級者である！

韓国と日本との関係について

酒が入ったノリで日頃から疑問に思っていることを聞いてみた。

もちろん、僕たちの会話は英語だけである。

僕：日本は好きですか？

彼：僕の妻の弟が日本人と結婚しているから日本は大好きだよ！日本には数回行ったよ。ほら、この写真が妻の弟のお嫁さん。

僕：めちゃくちゃ綺麗な人じゃないですか！女優さんとかにいそう。日本が好きでよかったです。日本では韓国のニュースも多いです。特に政治です。

彼：韓国も一緒だよ。でも、多くの韓国人は、政治は政治と考えている人が多い。僕のように５０代前後の人は、日本非難にうんざりしている人が多いよ。

僕：政治は政治という考え方はすごく共感できます。

彼：韓国は景気が悪いし、若者の自殺が多いし、暗いニュースが多いよ。日本は韓国より恵まれていると思うな。

僕：韓国の人と話すとツイツイ身構えてしまいます。日本人のことをどう思っているのかな。

彼：おいおい、それはおかしな発想だよ。例えば、サッカーの試合で日本人が韓国人にラフプレーを仕掛けたからって、ウィーンに住んでいる韓国人が君に嫌がらせをする人はいないよ。政治は政治だよ。

僕：なるほど。ところで、ウィーンで働くのと韓国で働くのどっちが好きですか？

彼：韓国にいたときは平日の夕飯に家族でごはんを食べた記憶がない。毎日打ち合わせが多くて。土日に仕事の関係でゴルフへ行くときは妻に２万円渡していたよ。謝罪の意味も込めて。

僕：僕も日本で働いてときは２２時近くまで働いていたのでよくわかります。

彼：給料はこっちより韓国の時の方が良かったんだけどね～でも家族との時間が大切だよね。僕、専属秘書とドライバーも会社から与えられていたんだよ。それがこっちでは一兵卒だからね。

僕：え～、おっちゃん、韓国ではそれなりにえらい人だったんだ。礼儀正しく低姿勢だからそんなことを想像がつかない。

グローバル意識の高い彼からいろいろな話を聞けて楽しい夕食会だった。

もし僕が英語学習を継続できていなかったら、

この夕食会は実現されなかっただろうし、

韓国人から直接日本のことを聞くこともなかっただろうと思う。

英語学習を継続してよかったと思った瞬間だった。