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20代で経営者になり30歳になった今

時の流れは早いもので、8月に書いてから早5ヶ月。もう2020年です。
そして去年の10月についに30歳に突入しました。
20代はやりたいことをやると決めて突っ走ってきました。
“塊根植物の販売” “ガーデニングの展示場“ “ボタニカルカフェ” 

そして今、思うことを自分のためにも将来の自分の為にも書き綴っていこうと思います。

25歳の時に植物の販売をECサイトにてスタートしたのち、27歳にて会社を設立しました。
小さい頃祖母に作った料理が“おいしい”と言われ、それが嬉しく料理の道に進むことに決めていました。
ただ高校から料理の道に決めて進む必要はないんじゃないかと両親に言われ、当時バレーボールをやっていた高校に進もうとしたときに、ひょんな事からアイルランドというイギリスの横にある国に親元を離れ留学。当時はなにも怖い物はなく、英語がしゃべれるようになるならと思い決断。

今の自分には考えられない決断だったと思うし、それからの生活は自分が思うほど大変でつらかったですが、人生で確実に一番成長した3年です。

その経験があったからこそ今はそれ以上につらいと思うことはほぼないです。

そして大人として生きていく上で、成長していく上で、超えなければいけないたくさんの山を自然に超えることが出来たんだと思います。

そしてまた帰国後、フランスの一つ星レストランへ1年の料理留学。その後なぜか焼き肉屋で働くことになりました。
ただ基本的に自分で選んだ事、与えられた仕事に関しては一直線で追求したくなる性格だったのも認められ、有り難いことに当時20店舗以上あるお店で2~3人しかいない統括店長に入社1年の22歳の若さで昇格。

認められることがとにかく嬉しく、自分で考えたことは上司に伝え、“お店をよくするためにこうしたい!”それを実行する事によって一回り以上も違う年齢の料理長も認めてもらい仕事ってこんなに楽しいと思えました。

その後、結婚を機に父の家業【今の仕事でもあるガーデニング】を手伝うことに。植物は留学時代にもよく目にしていましたが、お庭を作る過程を見たらすぐにやりたいと思い転職。

父は昔からすごく厳しい性格で親父と言うよりも、社長という感じでした。有り難いことに父の会社では、建売物件をガーデニングでかっこよくなるようデザイン施工する仕事が1日に10棟ほどあり、むちゃくちゃですが毎日日の出から日の入り後も働く程忙しかったです。
とにかく夢中にどうやったら、今ある植木でかっこよくおしゃれに出来るのか考えデザインと施工をしていました。その当時部下が10人ほどいたのですが、統率することによって現場を仕上げるのがより楽しく、時間の長さよりも楽しいが勝っていたので、暇さえあればガーデニングの資料を見たり勉強したりしていました。
忙しかったですが、棟数が多かったおかげで数年でデザインと施工の術を一気に学びました。

そんな中出会ったのが
“塊根植物”
珍奇な姿からは想像もつかないほど可憐に咲く花。

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それからは毎日毎日塊根植物を調べては買いました。またさらにインスタグラムに載る植物や見たことのない植物を見ては買って、種からも育ててみたり、狭い室内で育成する生活を2年ほどしていました。

そんな時に妻が、ECサイトでの手作り品の販売を開始。
そしてたくさん売れるのを見た僕は羨ましく、
塊根植物を販売してみよう
そこからが今の会社の始まりです。

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運も良く、塊根植物のブームが始まった事もあり、自分の想像を遙かに超える反響がありました。

初めて行ったポップアップでは行列になり、ネットショップに新商品をアップするとすぐに売れると言うような状態。
すべてが初めてで教えてくれる人ももちろんいない中、自分で考えて梱包して配送をしていましたが、家にはダンボールや資材が山ほどですし、当時温室ももちろん無かったので家には植物が溢れていました。
今やすべての業務をこなせるようになりましたが、とにかく教えてくれる人がいない中自分たちで試行錯誤していくのは本当に苦労しました。

さらに新規参入で老舗もある中、仕入れ先を見つけるのが最初はとにかく難しく、古くからある植物業界ならではの対応もあり辛かった事もあります。
塊根植物の多くは輸入の物が多く、留学していた経験を活かし自分で輸入できる物も増えた時には、英語が出来て良かったと思いました。

今や有名店であるTOKYさん、BOTANIZEさん、芽の巣さんなどが実店舗を出す中、自分でお店ができるようになればいいなとずっと思っていたのですが、その時は思わぬ形でやって来ました。

1月の元旦明けの初出勤の時に、ある男が帰ってきたのです。
その男とは、私が父の会社に転職して半年後の話ですが、突然消えるように辞めた親方です。その男が3年後に突然社長である父以外の人に許しを得ないまま帰ってきたのです。

当時私は転職半年で、事実上現場の責任者になり10人以上いる部下を一人で背負うことになったのです。私が辛かった事などはどうでもよく、突然辞めた人間が今までいた部下に頭も下げず、また帰ってくることが許せませんでした。

それから私は退職をして、今の株式会社Mana's  Gardenを設立しました。
塊根植物を好きになって販売していた事で、初めてのお店である
mana's greenをオープンすることになりました。

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もちろんオープンから沢山の方にお越し頂きました!そこまでは導かれるようにこの世界に入ったんだとしか思えないです。

そしてガーデニングの仕事を本格化する為2店舗目をオープン。

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ただ“いつの時でも真剣にやっていた時の経験が生きる”

これに尽きると思います。

私の経験で言えば
*海外留学の経験が今の自分の糧に
*フランスでは、プロの世界の厳しさと対お客様へのこだわりを学ぶ
*焼き肉店では、経営と部下への指導、繁盛店でのお店を回す事を学ぶ
*父の会社では、営業や部下への指導、お庭造りのデザインと施工を学ぶ

20代の頃に独立して、もう30歳ですが
若くして“独立してやりたいことやるんだ!”
と思っている方に伝えたいことがあります。

今やっているすべての事が
どれほど真剣に向き合ってやれているかによって
その後の人生に大きく影響するし、いざって時の準備なんだと思う。

3店舗になっても、自分が思う理想には程遠いけれど
“棚から牡丹餅”
いつかどこかで聞いたのですが、棚から牡丹餅はいつか来る時チャンスに備えて、チャンスをモノにできるように成長する事。

経営することはスタートではないと言い聞かせて、30歳になるまでは毎年1店舗増やしてチャレンジしてきました。
30歳になった今年は会社としての組織化を目標いさらなる高みを目指して今年も“お客様に寄り添ったお庭作り”をしていきます。

“お花屋”“植物屋”“造園屋”“剪定屋”扱うのは全部植物でありながらカテゴリー分けされている事が多く、自社で植物全てのカテゴリーのお店を作り、お花も植物もお庭作りも植物のメンテナンスも、植物を好きな方が働きたいと思える会社を作りたいと考えています。

想いに共感してくれる方が一緒に働いてくれたら嬉しいですね。
少しでも多くの若くて夢を追う人の気持ちに火をつけることが出来たら嬉しいです。

明日やろうは馬鹿野郎 do it todayの精神で今年も頑張ります。

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昨年末オープン3店舗目のくるみどり。
食べるお花と彩るみどりをコンセプトにしたお店です。


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