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🌟現役精神科医によるメンタルヘルスお役立ちコラム🌟

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現役精神科医がメンタルヘルスに役立つ記事を徒然なるままに書いていきます。
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#精神科

温泉旅館の感染対策に見る日本の未来

 令和5年4月17~18日、有馬温泉へ一泊旅行に出かけた。昨年末の駆け込みふるさと納税で宿泊券…

JOYあや子
1年前
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「人目が気になってマスクを外せない」の「人」って誰?

 「アレ」の感染症法上の分類変更が令和5年1月26日ごろからメディアで報道され始め、1月30日…

JOYあや子
1年前
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「感染に弱い人の前ではマスクをしましょう」と言う「思いやり」の欺瞞を考える~「人…

 病院や介護施設に勤務していれば人が死にゆく様を見つめることが多い。突然であったりゆっく…

JOYあや子
1年前
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感染対策がもたらした分断を考える~魂への暴力的な侵入を許すのか?~

 マスクや注射など感染対策に対する考え方の違いで家族や親しい人との間に亀裂が入ってしまっ…

JOYあや子
1年前
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ANAのマスクハラスメント実録~マスク着用緩和を前に~

 これは、私が実際に昨年ANAに搭乗した際にCAから受けたマスクハラスメントの一部始終である…

JOYあや子
1年前
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3月13日まであるいは5月8日までマスク強要を続けることの異様さ~精神保健福祉法によ…

 これを書いているのは令和5年3月6日である。「マスクは個人の判断に委ねる」とされてからま…

JOYあや子
1年前
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逆マスク警察!?冗談じゃない!マスク社会は終わらせるべきなのだ!

 もはやなんの遠慮もためらいもなく書く。この期に及んでマスクを外せない人は、この3年間自ら何も調べず、学ばず、考えず、そして決定しなかった人たちだ。そしてそのような人が日本人の9割以上を占めることに改めて絶望的な気持ちになる。    これを書いているのは3月14日のホワイトデー。岸田総理が「マスクは個人の判断に委ねる」と発言してから1か月以上もの「準備期間」があった。私は予想していた。3月13日になっても街中の景色は1ミリも変わらないであろうと。  果たして、変わらなかった。

3年前のトイレットペーパー騒動を考える~パニックに巻き込まれないために~

 もはや4年目。狂った感染対策はいつまで続くのだろう。最近学び始めた群集心理だが、まだま…

JOYあや子
1年前
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他人の不安を押し付けられる国・ニッポン~「お客様同士の不安」の「不安」って何?

 マスク強要社会の愚かさ下らなさに気づいている少数の人々の支えになればと思い、この記事を…

JOYあや子
1年前
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精神科医のお仕事の話~精神科医って優しいんじゃないの?~

 実はあまり知られていない精神科医の仕事について書こうと思う。一般的には、精神科医は『優…

JOYあや子
1年前
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認知症病棟の日常🌟歌を忘れたAさんが歌った話🌟

 Aさんはまだ60代の男性なのですが、前頭側頭型認知症という認知症が進行し、もはや言葉をほ…

JOYあや子
1年前
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素手で渡され素手で受け取りそのまま口に放り込んでも感染しません!免疫の力を信じよ…

 都会に住んでいますので、生産者の方が野菜を売りに来てくれるマルシェはとてもありがたいで…

JOYあや子
1年前
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合理的な判断を遠ざける心理的バイアスの話~コロナ騒ぎが終わらないワケ~

 人間は、昨日までと違うことをやろうとするときにさまざまな心理的抵抗が生じ、その結果何も…

JOYあや子
1年前
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狂った時代の心の保ち方~後編~

 私自身、SNSで、心ない言葉やそれを通り越した罵詈雑言を目にすると、特に自分に向けられたわけでなくても大きく気持ちが揺さぶられます。気分を持ち直すのに時間がかかることもあります。  でもどうにか持ち直して、毎日を過ごしています。  必要なのは、折れない心ではなく、倒れそうになっても戻って来られる、弓のようにしなる心です。前編にも書いた言葉ですが、これを私は、患者さんによく「心の基礎体力」と説明しています。  基礎体力、つまり土台がないのにどんな健康法を実施してもサプリメ