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知らないという事を知らない事?

海外で長く生活をしていると良くも悪くも日本を見る目が変わってくる。

外国人は日本を凄く褒めてくれていて、街が美しいとか人が本当に良いとか日本に対して悪いイメージを持っている人が殆どいない。
(日本人はアメリカ、ロシア、中国、イギリスに対して何か1つぐらいは悪いイメージを持っているはず。)

そういう意味じゃ日本の海外へのイメージ戦略はめちゃくちゃ上手くやってると思う。

けどいつもそうやって外国人が日本の事を褒め倒してるのを見ると
日本って日本人が思っている以上に世界には知られていないんだなといつも思う。

自惚れてるな〜って思うのよ。

多分だけど、日本人って日本って国はそこそこ世界でも権威があって知名度もあると思っている人が多いと思うんだけど、ハッキリ言って全くそんな事は無い。
それは幻想だってことが海外に住んでいると分かる。

正直外国人の知っている日本なんて本当に僅かで、寿司、マンガ(アニメ)、東京、トヨタ、ギリギリ滑り込めて天ぷらぐらいじゃないだろうか。
あくまでごく一般の外国人の意見ね。

まだNYに住んでいるアメリカ人は街にラーメンがあったりたこ焼きがあったりするから他の諸外国の人に比べると日本のことを知っている人も多いかもしれないけど一般の外国人からしてみたら日本は
行ってみたい海外のうちの一つぐらいにしか思われてないのが現実だ。
日本人からしてみたらトルコとかネパールとかの認識度と同じぐらいじゃないだろうか
(あくまで今まで出会ってきた外国人から受けた個人的な印象ね)

日本人ならアメリカ、ロシア、中国、イギリスの大統領の名や数人ぐらいはその国の著名人の名前も出てくるだろう。

けど外国人は日本の総理大臣の名前どころか顔も知らない。

そもそもあまりニュースで取り上げられていないように思うし日本に関心すら外国人は持っていない。

そのギャップを感じた時僕も正直驚いた。
僕は過去にロシア、スロバキア、インド、アルゼンチン、ウクライナ、メキシコ人とルームメイトとして一緒に住んだ経験があるが皆ほとんど日本のことを知らなかった。

みんなNYに数年住んでいるから当然ラーメンぐらいは知っているかと思ったら全くの幻想で彼らに取ってはアジアのヌードルは全て同じぐらいの印象でしかないのだ。(ラーメン、うどん、そば、フォーは味の違うスープヌードルでしかない)

その現実を知った時にいかに日本にいた時の自分が世界の中にある日本の位置を知らなかったのか、日本という島国のメディアだけの情報の中で生きていたのかを知った。

タイトルの
「知らないという事を知らない事」
がそこにはあって


人間の『知』には3つの種類の知がある。
1つは知っているという事を知っているという事
→日本にはラーメンがあるという事を僕らは知っている
2つ目は知らないという事を知っているという事
→ウズベキスタンの大統領が誰なのか知らないという事を知っているという事
3つ目が知らないという事を知らない事
→これはその時点では手の全く届かない「自分の世界には1ミリも存在していない知の世界」って事(意味わかるかな?少しでも考えが及ぶ世界は3つ目には入らない。映画マトリックスを見るとヒントになるかも)


この3つ目の「知」こそが自分を拡大させ成長させてくれるものだと僕は思う。


それはやっぱり海外で生活してみて本当に実感しているし
日本という国の捉え方も今まで全く知らなかったまさに知らないという事を知らない次元の日本を外国人の意見や視点を聞いて知ることができた。


これって前回の’アクティングを習い事として定着させる’ことにも繋がっていて
アクティングのトレーニングの一つである「感情」を扱ったトレーニングはこの
知らないという事を知らない世界にアプローチするものでもあるのだ。

だからこそ僕はもっと一般の人に当たり前のように受けてほしいしと思っているし、学校教育の中にも取り入れるべきだと思っている。

その辺の詳しい話はまた今度に。







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