イソップ童話「獅子の分け前」について
世の中不平等が当たり前、平等なものなんて存在しないのではないかと思っているたつやです。
今回は、平等の価値観について考えさせられる童話である「獅子の分け前」についてお話しようと思います。
まぁ、平等の価値観というより、権力には抗えないことを諭した物語でもあるので、なんとも言えないかもしれませんが、、、笑
「獅子の分け前」は、獅子、つまりライオンのことですが、そのライオンとロバとキツネが狩りに出かけるところから物語が始まります。
大量に獲物が取れたので、ロバがそれを3匹に均等に分けたところ、ライオンは怒ってロバを食べてしまいました。
その後、キツネに再度獲物の分配を命じたところ、大部分をライオンに差し出し、キツネの分け前は少量となるように分配しました。
ライオンはその分配に満足し、キツネになぜこのような分け方にしたかを聞いたところ、「ロバの運命が、この分け方を教えてくれました」と答えたというお話です。
・・・なんというか、横暴な話ではありますよね。
でも、実際人間社会もこんなもんだよなって感じてしまう自分が怖いです(笑)
今回も、大切なポイントを3つにまとめてみました。
1つ目は、公平さの定義についてです。
おそらくですが、狩りで一番活躍したのはライオンだったのでしょう。
自分が頑張って働いたのに、分け前がそれに見合っていなければライオンも怒って当たり前ですよね。
それでロバを殺してしまうのはちょっとビックリですが、公平さをどういう尺度で測るのかっていう部分は、大切なことだと痛感しますね。
2つ目は、他者の行動から学ぶことの大切さについてです。
ロバは、分配を誤ってしまってライオンに食べられてしまいました。
それを間近で見ていたキツネが、それを教訓として、最適な分配にたどり着くことが出来ました。
まぁ、間違ったら殺されてしまうという恐怖は置いておくとして、他者の誤りを反面教師として自分に活かすというのは、非常に大切なことですよね。
3つ目は、権力者、強者が得ることは当然ということについてです。
これは賛否両論分かれる部分かとは思いますが、結局権力がある人が得をするんですよ。
この物語だと、きっとライオンが狩りを頑張ったから怒ったんだと思うことは出来ますが、単純に自分の強さに物を言わせて、分け前を自分が得になるように強引さをあらわにしたとも受け取れます。
世の中は、ハラスメントに対してようやく理解を示してきている段階ですが、まだまだ権力や純粋な力に屈する場面は多いです。
というか、ほとんど屈することになると言っても過言ではありません。
それは、昔の童話からも不変の原理ってことなんだと、この話を見て感じてしまったんですよね。
平等って、難しいですよね。
ということで、本日のまとめです。
イソップ童話「獅子の分け前」は、平等とはなにかということ、他者の失敗から学ぶことの大切さについて教えてくれる物語でした。
何をもって平等とするのか、公平性とはなんなのか、色々と前提も足りない話ではありましたが、根底には権力や力の重要性があるんです。
悔しい話ですが、人間も同じで、強者に抗えない場面は多いのも事実。
もっと平等になれと叫ぶことも大切かもしれませんが、それよりも、変えられないものを受け入れて、変えられるもののために行動していく強さを身につけていく必要があると僕は思ってます。
他者の失敗も活かしながら、自分にとっての最適を見つける大切さを教えてくれる物語だったので、今回共有させていただきました。
ご拝読いただき、ありがとうございました。
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