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イソップ童話「ありとはと」について

自分のためにも、人には優しくしておきたいと思っているたつやです。
そう、自分のためにも!

今回は、そんな情けは人の為ならず、という教訓が込められているイソップ童話でもある「ありとはと」についてお話しようと思います。

以前にお話した、「ねずみの恩がえし」と非常に似たお話ですね。
「ねずみの恩がえし」はこちらから

「ありとはと」の物語は、水を飲みに池に来たアリが溺れてしまうところから始まります。
その時、居合わせたハトが木の葉をちぎって池に投げ、アリは葉によじ登って助かることができました。

それから後、ハトが狩人に狙われる場面が訪れます。
アリはその狩人の足に必死に噛みつき、狩人の矢は狙いを外れ、ハトは助かったというお話です。

このお話のポイントは、「ねずみの恩がえし」と同じことをあえて書きますが、この3つかなと思います。

1つ目は、善意の連鎖についてです。
アリが溺れているところをハトが助けたという善意が、巡り巡ってアリが恩を返そうと狩人に噛み付くことに繋がります。
小さな善意が巡り巡って、自分の命を助ける結果になったということですね。

2つ目は、自分が思っている以上に相手に与えている影響が大きいってことです。
ハトは別に恩返ししてもらいたくて、アリを助けたわけではありません。
当然、アリに助けられる場面なんて、想像もしていなかったと思います。

アリも、そんな機会に恵まれるとは思っていなかったでしょうね。
小さな存在でも、恩返ししようと願うことは、そうなる機会にも恵まれるのかも知れないですね。

3つ目は、小さな存在でも、助けられることがあるということです。

どんなに矮小な存在でも、どんなにちっぽけだと自分のことを感じていても、自分が周りに与える影響、世界に与える影響は計り知れないということを僕はこの話から感じました。

ということで、本日のまとめです。

イソップ物語「ありとはと」は、まさに「情けは人の為ならず」という言葉を伝えるための物語でした。

完全な善意で、見返りを求めることなく行った何気ない行動だったとしても、因果応報、巡り巡ってきちんと自分のためにも繋がるということです。

もちろん、行った善意がすべて自分に返ってくる保証なんてありません。
見返り目的の行動なんて、大抵の場合はその魂胆が見透かされてしまいますからね。

なので、心から相手のことを想って、その優しさを向けてあげることが、本当の意味での「情けは人の為ならず」を実現するための近道かもしれませんね。

優しい世界は、きっとそうやって自分の周りに形成されていくんだと信じてます。
そんな僕の価値観の共有でした。
ご拝読いただき、ありがとうございました。

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