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知ってほしい『双極性障害』について

会社経営の傍ら、心理カウンセリング・コンサルタント講演・コンプライアンスに基づく講義なども行っています

りゅうこころです。

今回も何かしら読んでいただけると幸いです。

「知ってほしい『双極性障害』について」

「双極性障害」はかつて「躁うつ病」といわれていました。そのこともあってうつ病の一種と誤解されがちでしたが、実はこの二つは異なる病気で、治療も異なります。先ずはこの点を知ってほしいのです。

ではどんな行動が「双極性障害」の人には見られるのか、紹介します。

双極性障害は、躁状態とうつ状態をくりかえす病気です。躁状態とうつ状態は両極端な状態です。その極端な状態をいったりきたりするのが双極性障害なのです。気分の波は、誰にでもあります。幸せな感じがする時もあれば悲しい気分の時もあるのは当たり前です。嫌なことがあった時に落ち込んだり、楽しいことがあった時にウキウキしたりするのは、ごく自然なことで、病気ではありません。 でも、周りの人たちが「どうもいつものあの人とは違う」と気づき、「ちょっとおかしいのでは?」と思えるほどその気分が行き過ぎていて、そのために家族や周りの人が困ったり社会的信用を失うほどであったら、それは、双極性障害かもしれません。具体的には、

・ 睡眠時間が2時間以上少なくても平気になる
・ 寝なくても元気で活動を続けられる
・ 人の意見に耳を貸さない
・ 話し続ける
・ 次々にアイデアが出てくるがそれらを組み立てて最後までやり遂げることができない
・ 根拠のない自信に満ちあふれる
・ 買い物やギャンブルに莫大な金額をつぎ込む
・ 初対面の人にやたらと声をかける

などが現象として見られるようになったら危険のサインです!では、「双極性障害」で何が困るの?という点です。

躁状態の時は現実離れした行動をとりがちで、本人は気分がいいのですが周りの人を傷つけたり、無謀な買い物や計画などを実行してしまいます。再発しやすい病気なので、こうした躁状態をくりかえすうちに、家庭崩壊や失業、破産などの社会的損失が大きくなっていきます。また、うつ状態はうつ病と同じように死にたいほどの重苦しい気分におしつぶされそうになりますが、躁状態の時の自分に対する自己嫌悪も加わり、ますますつらい気持ちになってしまいます。こうした躁とうつの繰り返しを治療せずに放置していると、だんだん再発の周期が短くなっていきます。躁状態では本人は気分がいいので治療する気にならないことが多いのですが、周りの人が気づいて早めに治療を開始することがとても大事です!!

もし大切な人が「双極性障害」になってしまったら、こんな事に気を付けて欲しいという事も書いておきます。

社交的で自信にあふれている人のように見えるので、病的な躁状態なのか本来の性格なのかの判断が難しいことがあります。周りが「いつもと違う」「人格が変わったみたい」「いくらなんでもやり過ぎでは」と感じることは、病的であることを示す重要なサインになります。躁状態の人は、怒りやすく暴言をはくこともしばしばです。病気とわかっていても、近くにいる人は傷つきます。傷ついた気持ちを抱え込まないで、なるべく、病気がいわせているのだから、と受け流し、それでもこころにわだかまりが残るようなら、たまには家族会など同じ痛みをもつ人や親しい友人などを相手に愚痴をこぼしてガス抜きをするよう心がけてください。それが支え治療を長続きさせる秘訣です。


※ その傷ついた気持ちを、症状がおさまった本人に向けて責めたりすると、病状が悪化し、結局それが自分にはね返ってくることにもなってしまうので、絶対に避けなければなりません。

自殺を話題にすると、かえってその気にしてしまうのではと心配になって話をそらせてしまいたくなります。でも本人は話を聞いてもらえないと、「やはり誰もわかってくれないのだ」と孤独感がつのり、一人で自殺願望を抱え込んでしまうことになります。本人が自殺をほのめかしたら、批判したり励ますのではなく、まずは聞き役につとめてその思いをきちんと受け止めている態度を示します。自殺したいという思いを口にするだけでも、本人のこころの緊張が多少は解消されるのです。「あなたに死なれたら家族や友人はとてもつらいから死なないで」という思いを本人に伝えることも大切です。口約束でいいので、死なない約束をするというのも自殺の危険を減らす役に立ちます。もし本人が、約束できないくらいに思いつめているようなら、すぐに治療をうけている医師に相談してください。

私の場合は「あなたの存在そのものが必要なの」という言葉を掛け続けてもらえたことで復帰できたと思います。

残念ながら「双極性障害」はカウンセリングだけではどうにもならない病気です。医師への相談を早めに気づいて行う事で、早期復帰につながると思います。いろいろ書きましたが、一番大切な事は「病気なんだから」と周囲が認めてあげる事です。みなさんの優しさと思いやりが1人の人生を救うのです。今回は「双極性障害」を知ってほしくて紹介しました。

りゅうこころでした。ryukokoro


重度のうつ病を経験し、立ち直った今発信できることがあります。サポートして戴けましたら子供達の育成に使わせていただきます。どうぞよろしくお願い致します。