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北海道に居た頃4

随分前の事なので覚えていらっしゃる方が居るかは解りませんが・・・;

北海道編は暗い内容が多々ありますので、そういった内容が大丈夫な方のみ閲覧をお願い致します。









読んで頂きありがとうございます。

4代目料理長は気さくな方で電話で話したりするととても大きな声で、携帯がトランシーバーみたいな感じで話せるような方でした。
イヤホンでの通話はオススメ出来ないレベルです(笑)

4代目料理長はホントに明るくて楽しい方でした。
山の幸・海の幸をとても大切にしていて、心優しい感じでしたね。

この頃に、私にも彼氏が出来ました。
その前にも何人か居たのですが、私自身が人を信用出来なかったせいもあるのかもしれませんけど、あまり長続きはしませんでした。
この彼とは途中で遠距離になってしまいダメになりました。
頼られている感じがしない。という理由で別れたのですが、遠距離になって近くに居ないので甘えるとか愚痴を言うとか、そういう事が出来なかったせいなのかなぁ?なんて思ったり。
一緒に居ても、私は甘える。という事が1番難しかったですね。
彼から甘えて来たり。とかはありましたが・・・;


4代目料理長は職人気質で仕事に対して、お客様に対して、真摯に向き合う方でした。
シモネタ系の話題もたまにはしていましたが、不愉快になる程ではありません。

この頃からかな?
普通に笑えるようになりつつありました。
少しずつですが。。。

海へ魚釣りやホタテ漁のお手伝い、山へ行って山菜採りやキノコ狩りや山葡萄採り。

キノコ狩りは大変でした・・・
蚊が・・・(苦笑)

それでも、希死念慮は消える事はありませんでした。
どんなに楽しい事があっても。
安定剤とかはこの頃は飲んでませんでしたが;

人と接するのが怖い時期でもあった。というのが根底にあったのかもしれません。
電話を取るのも怖くて、でも、取らなきゃいけなくて。
相手が何を言っているのか解らなくなる事もありました。
それでも、必死にメモを取って電話対応が終わった後に心を落ち着かせてなんとか書いて。
そんな日々を過ごしていました。



そして、祖父の認知症が悪化して行き。
祖母も少しずつですがおかしな行動が増えていました。
深夜2時に祖母がお化粧をして、着物に着替えてフロントに来て「おはようございます。」と言って来る事が何度もありました。
私はナイトフロントもやっていたので。
『?まだ夜中だから寝てて良いよー』と言って、部屋に戻るように伝えて祖母の部屋まで連れて行ったり。

ナイトフロントの仕事は、もちろんフロント業務は全てやります。
そして、温泉ホテルでもあったので源泉の温度を見に行ったり。
館内の見回りをしたり。
冬であれば数時間おきに雪掻きをしたりしていました。
深夜の雪掻きは、雪が降っていると全ての音が聞こえないんですよねぇ。
音の無い世界に雪掻きをする音だけが響く。みたいな感じです。

たまに野生動物を見かけたりもありました。
イタチやキツネ、エゾシカなんかも見たり。
野良猫はたくさん居ました(笑)

頭に積もった雪が解けて前髪を濡らし、凍る。
雪掻きが終わる頃には前髪が凍ってバリバリになってましたね。
今思えば・・・フードぐらい被れよ。とは思います(苦笑)


話しを戻します。
祖父の認知症が少しずつ悪化して行き、階段から転げ落ちる。という事故もありました。
指がおかしな方向に曲がってましたね・・・;

そして、祖父が『岩手へ帰りたい・・・』と言い出したのは北海道へ来て10年目の頃でした。
母がそれを聞き、岩手へ帰る事になりました。

次回から岩手編になります。

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