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筆に任せて

スマホで文章を書くのにも随分も慣れてきたところだし、たまには筆の赴くまま(指の赴くまま?)自由に何も考えずにただ浮かんだ文字を書き書きコキコキ書き散らかしてみようとぞ思う。とは言えここまでで既に誤字やミスタッチによって何度も書いたものを削除しながら書いている(ここでも書いてい『ふ』と書いてしまって『ふ』を消した)。自由とは?自在とは?筆の赴くままとは何なのか?これはもはや哲学や禅問答に近い何かであるように思う。窓の外では秋の虫の声と、洗濯機のガタンゴトンという音が聞こえている。目を閉じると二度寝してしまいそうな休日の朝。ベッドに横たわってスマホの画面を見ながらただ文字を打つのは一体どういう行為なのだろう。一体何のためにこんなことをやっているのだろうか。ここで少し筆が滞る。いかんいかん、思考に入っている。意味のあるものを書かねばと思っている。意味を捨てろ主張を捨てろ○○を捨てろ(3つ捨てた方が響きがいいと思ったけれどちょうどいい3つめが思いつかなかったので空欄とする)。ただ書くことだけに集中しよう。それでいい。エフ。ジー。隣から牧野の胸元が飛んでこない日常。私は何を言っているのか。そうだいいぞ意味を持たなくなってきた。自分でも分からないものを自分の外から持ってくることによって繋がれる宇宙がある。人はそれを狂気と呼ぶのかもしれない。狂気でござる狂気でござる。さあさあパレードの始まりでごさる。踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃ損損損損である。損害に対しての賠償請求はこちらでよろしかったですか?とどのつまり、アシカの嘆き。海獣の声が聞こえる海辺。トンカツだけがカツじゃない。活人剣で死んだ英霊を祀ろう。友達がいないんだってね、へー。そうなんだ。じゃあ僕が友達になってあげるからとりあえず服を脱いでおっぱいを見せてよ。取り急ぎご報告です。申し訳ありませんでしたと謝罪の意をお伝えしましたので当方と致しましてはこの件に関して先方との和解は成立していると考えておりますことを念頭に置いていただいた上で、私個人と致しましては誠心誠意問題に向き合い、原因がどこにあったかを明らかにして再発防止に務めて参りたい所存でございますれば、皆々様におかれましては今後とも温かい目で見守っていただけると幸いであるように存じます。ファンタもコーラもシュワシュワしておりますが何卒ご容赦ください。僕は良かれと思ってやっただけですから悪くないんです。特に言及がないようなのでそういうことでいいんじゃないですかね?パンはパンでも逃げられない部屋。ノクターン。モノポリーだけが私の生き甲斐でしたが、妻の浮気によって私の価値観は360度変わってしまいました。いやぐるっと回って元に戻っとるやないかーい。爆笑😂タブーを剥がせタブーを剥がせ。お前の着ている常識のパンツを脱いで感性のちんぽを出せ。こういう時に出てくる安直な下ネタはありきたりであるという点において嫌悪感がある。右肩甲骨に右肩甲骨に痒みがあるの(心に心に痛みがあるの)。遠くで蜃気楼。夢で見た君に会いたいの『君』とは誰であるかを答えなさい(10点)。設問設問うるせぇんだよ。私はあなたに謝罪の意思がある、私は私のしたことが悪いことだと思っている、私は私なりの誠意を持ってこれに対応する、みたいなことをうまいこと当たり障りのない文章にまとめるスキルをお探しですか?そこになければないですね。好きな人に会いたい気持ちと会えない悲しみ。「今日はこんなことがあったよ」なんて当たり障りのないLINEを送りながら、あぁこれ水商売の女性に日記を送り付けてどうにかなろうとしているオッサンがやりがちなやつじゃんと思ってぐぬぬと歯噛みをしたのがつい先日のこと。あぁ僕が2段階若くて2段階イケメンで3段階ぐらい髪の毛があればもう2段階くらいはモテたろうになと思いつつ、いい歳こいてまだモテるとかモテないだとかそんなことに拘泥している自分に吐き気がする。でもそんな自分も好きなんだ(これはたぶんアンタッチャブルさんの漫才のフレーズ)。自分に吐き気がするはやや誇張した表現だったなと反省する。自分が自分に抱く思いすらちょうどいいしっくり来るジャストフィットな言語化をするのはとても難しい。ジャストサイズのコンドームを使いなさい。ほらまた下々(しもじも)のネタが出ましたよ。そう言えば下半身のことを『しもはんしん』って言うのがマイブームだった時期があったな。ということでここまで心の赴くままになるべくダイレクトに文章を書き散らかしてみましたけどどうですかね?

兼好法師「いやつれづれとは言ったけど別にここまでつれづれだとは言ってねぇよ」
※兼好法師:『徒然草』の作者。

とは言えまだまだこれを書いちゃいけないだとかこれは意味が分からないだとかこうした方がいいとかこうした方が面白いだろうとか色んなフィルターを通して出力している感はあって、でもそれがきっと文章を書くということで、でもたまにはこうやって筆の赴くままノー推敲ノー残業で垂れ流すということをすることによって文章を書くの筋肉を鍛えるのも必要なことなのだろうなと思いつつ、我泣き濡れてぢつと手を見る。

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