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サウナで治らない病は治らない

タイトルはサウナ大国フィンランドのことわざである。
ことわざ通りサウナと健康の関係は深いものだと考えられている。
サウナは殺菌効果が高く極めて清潔な空間であるため、かつてサウナ室内で出産も行われたようだ。
また、健康と幸福は密接なつながりがある。
World Happiness Report 2021(世界幸福度レポート)では、フィンランドが4年連続1位になったのだ。
フィンランドのサウナことわざに『まずサウナを造れ、家はその次』というのもある。
フィンランド人は家を建てる際、まず湖のほとりに土地を買い、サウナ室を作る。そして、泊まれる部屋を継ぎ足しで作っていくそうだ。
更にサウナは公共スパ施設や湖畔のコテージだけにある特別な場所ではなく、一般家庭にも当たり前に存在し、生活空間の一部としてごく日常的に利用されているのだ。

僕はフィンランドが世界一幸福な国である秘密は、サウナにあるのではないかと思っている。
フィンランドは冬季の日照時間が短く、夏季は逆で日が沈まず、夜になっても明るい白夜となる。
幸せホルモンのセロトニンは太陽光の働きによって分泌されるため、日本海側などの日照時間が短い地域や国では「冬季うつ」「雪国うつ」といった季節性うつの症状が見られる。
本来ならばフィンランドでも地理的不利な環境のはずだが、この幸福度の高さはサウナを活用しているからだと思えてくる。
サウナについての医学的効能は下記の記事でまとめている。

サウナにすっかりハマった僕は、いくつかの施設をまわりホームサウナ(本拠地)を決定した。
週に1~2回のペースで通っていると、毎日来ているだろうと思う人にも遭遇する。
人間の通常のコミュニケーションでは、相手の容姿や身なりから、その人がどういう人なのかを無意識に想像し、瞬時に判断している。
しかし、サウナの中では裸一貫の状態である。
一度サウナに入ってしまえば、すっぽんぽんの男(女)であり、社会的地位など関係なく誰もが平等になれる。
また、こういうご時世であるから話しかけてくる人は皆無に等しく、自分の時間だけが流れていくのがたまらない。

こうなると、サウナ本にも自然と手がのびる。

著者の本田直之は年間200、松尾大は400くらいのサウナに入る豪傑である。
本書はビジネスパーソン向けの内容となっているが、サウナの歴史から、入門まで、分かり易い内容になっている。
また、意外と経営者たちにもサウナ哲学があり、一流の経営者がサウナに通う理由にも頷ける。

またサウナに行きたくなってしまった。
まだまだ、僕のサウナの熱は冷めない。


【今週の読了】



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