片岡龍峰

オーロラの研究をしています。

片岡龍峰

オーロラの研究をしています。

最近の記事

講演会の再開

講演会が再開してますよね、という話です。 長くパンデミックだったこともあって、随分やらなくなった「講演会」。やはり、あちこちで再開されているようで、光栄なことに私のところにも各地から依頼が増えています。いま予定しているのは秋で、9月アタマに五反田の文化センター。9月末に名寄の天文台。10月には福井の年縞博物館。 オンラインではなく対面の開催です。名寄と福井は未知の土地なので旅行も兼ねて行ってきます。五反田では書籍を販売してサイン会もします。まあそれで、かっこいいサインをし

    • 春の終わり

      4月も下旬に突入しました。桜の季節が終わり、新緑がきれいで、夏のような日射しを感じる日も、ぼちぼち出て来ました。長距離徒歩通勤ができるのも、もうすぐ終わり。暑すぎる夏が来るぞ。 仕事は、ほぼ全力を出せている感じで、毎日ヘトヘトになるまでパラレルプロセッシングで、がんばっていますが、このペースで目標に向かっていて大丈夫か、というとGWの休止は絶対に痛いはずで、安全を見ると、もう少し工夫して全面的に加速しておいたほうがよさそう。やらなくてもダメージ少ない会合・会議は、ノッている

      • 無理を無理と思うのが無理

        4月になってから、それはそれは必死な顔面で、必死に仕事をしていまして、AIアシストが自然に日常に溶け込んできて驚きは絶えないものの、やはり結局は人の力を借りないとできないことが大事で、これから一年ほどのスケジューリングもミスれないことによる大きめの不安要素が幾つも消せないまま4月も中旬に突入しました。眠くなるまで何か書きます。 昨日の嵐で桜は一気に散りましたが、仕事のほうは今日の午後になって、やっとチューリップやら菜の花やらタンポポやら花が開きはじめたというか、多くの方に助

        • オーロラから宇宙の環境を知る

          みなさん「オーロラ」を知っていますか。緑や赤、ピンクなどのあざやかな光が夜空にうかぶ自然現象のことです。日本ではなかなか見ることはできませんが、南極や北極の「極地」ではオーロラがよく観測できます。一生に一度は見てみたいオーロラ。そのひみつを探っていきましょう! オーロラは宇宙の現象  オーロラは、地上にいながら宇宙空間を見ることができる自然現象です。いったい何が光っているの?色がちがうのはなぜだろう?…オーロラは不思議なところがたくさんありますね。オーロラは私たちが生活し

        講演会の再開

          区切り

          忙しすぎた年度始めの三日間が終わり、やっと一息つけるところまでたどり着きました。ひとまず、しめきりは、あと3つくらいのはず。台湾で大きな地震があり、石垣まで津波が来た。宮崎では落雷で高校生が重症、というニュース。 スーラータンメンを食べました。桜は遅いですね、しかし週末には満開かもしれない。見逃さずに楽しみたいという気持ちからか、そわそわしています。眠くなるまで、何か書きます。 やはり春だからか、妙なやる気が出てくるもので、気持ち的に若返った感じもあって、今こそ新たな挑戦

          オーロラ研究ミッションの研究会

          佐々木さんと藤井さんのnhk将棋対決を見逃した日曜から始まった1週間が終わりました。そのために受信料を払っていると言っても過言ではないのに、やらかしました。まだnhkプラスあるかしら。 強風が続き、大きめの地震も多い。ダルビッシュとオータニさんの直接対決があってすぐ、オータニさんの通訳が賭博で解雇されたというニュースがあったり。 眠くなるまで何か書きます。 南極にエフォートを捧げた1週間でした。今日も将来のオーロラ観測衛星の議論をする研究会で、南極のオーロラ観測計画の状

          オーロラ研究ミッションの研究会

          風から少しだけ電気を作る

          ここ何年か、風から少しだけ電気を作るための研究をしてきていまして、今日も、対応しかけの論文リバイズをオフィスに残して、地下室で風車の低温試験に1日を捧げていました。眠くなるまで何か書きます。 なぜ、そんな研究を?それは、南極大陸の電気のないところで、オーロラの写真を何ヵ月も撮り続けたいと思ってしまいまして、カメラと、そのカメラを動かすパソコンには電気が必要で、太陽の昇らない季節のことなので太陽パネルも使えないということで、こうなっています。 南極は寒すぎて、そこで使える風

          風から少しだけ電気を作る

          生きていることがギャグ

          月曜から金曜まで南極にエフォートを投じた1週間が終わりました。また少し、自分ファクトリー化を進めました。古本が増えてオフィスを少しだけ片付けました。雪が2度も降りましたよ。眠くなるまで何か書きますね。 東北大で学振ポスドクをやると給料100万円プラスというニュースがありました。とてもよいこと。その一方で、海外学振については最低賃金にも満たないのでビザが降りず、所望の大学や研究所に行けない例が増えてきたという噂話も。昔は日本の景気がよくて、世界トップの大学や研究所へ、どこへで

          生きていることがギャグ

          泉ヶ岳にこだまする

          2月も最終日。うるう日のせいかどうか、免許証の更新システムがエラーというニュース。 この2月は長かった。よく働き、よく遊びました。梅林にも行った。バードウォッチングもしました。名古屋にも行った。仙台にも行った。泉ヶ岳のお好み焼き屋「むかご」に20年ぶりに行ってきました。北海道の赤いオーロラの論文も投稿できました。東大へ出かけて最終講義も聴きました。3日連続で長距離徒歩通勤にも成功しました。 データ同化研究専用Linuxをセットアップしたり、昭和基地のオーロラ観測を再開した

          泉ヶ岳にこだまする

          オーロラ研究のプロジェクトのこと

          大体のことがfixしてきまして、見学に来られる学生さんたちへの事前情報としても、まとめて書いておくと便利なこともあり、何か書きます。 ポスドク時代に立体視に挑戦したオーロラ3Dプロジェクトを終えて、超巨大磁気嵐の実態を探るオーロラ4Dプロジェクトというのをやって、今はオーロラXプロジェクトというのをやっています。南極大陸に国際協力でカメラを多地点配置することで、火星オーロラとも似た極冠のオーロラを解明しようとする計画です。6年計画の2年目が過ぎようというところ。 オースト

          オーロラ研究のプロジェクトのこと

          文理の分離の分類について

          ダジャレですが、パターンが分けられるかもしれない、と思いましたので何かメモを書いておきます。 一つは共同研究。文系の先生と理系の先生が、お互いの知らないことを補いあって進めていく。これは文理「融合」から距離感がある。 今はAI技術などを人文系に持ち込んで研究することが流行していて、それをやる研究者本人の背景は人文系からスタートしていたり、テクニカルなほうからスタートしていたり、両方のパターンがある。いわゆるデジタルヒューマニティーDHの人々。DHの意味合いは広い。 もっ

          文理の分離の分類について

          ポカポカ陽気の翌日に物事が起こりすぎていること

          またOpenAIが不可能を可能にした、という動画生成のニュースで大騒ぎの金曜日です。確かに、これは予想と想像のはるか上を行ってしまっている。 基盤Sが採択されたり(私は宇宙天気関連の研究を担当する分担者)、フランス・イタリアと共同で行う南極プロジェクトが採択されたり、太陽はまたXフレアを起こしたり。 三連休で月曜のない、怒濤の平日があっという間に忙しく過ぎ去り、本日金曜日の昼には、オーロラオーバルのエミュレーター研究成果のプレスリリースを行いました。バージョン1でプレスリ

          ポカポカ陽気の翌日に物事が起こりすぎていること

          不発の事後に思うこと

          完全不発、幻となった磁気嵐を終えて、まさかここまで徹底的に外すとは思わず、なかなかの衝撃を受けました。実は2012年にも、大きく外して、あっけにとられたことがありましたが、今回はそれ以上の衝撃かもしれません。 地球をかするか、かすらないか微妙なCMEを、今後どのように取り扱うと、はるかにましな予測になるのか。近年ずっと一貫して悩んできている、この問題意識を更に強めたわけですが。 新しい観測データが必須で、公転面を見下ろすような夢のコロナグラフがないと駄目なのか?そういう応

          不発の事後に思うこと

          明日の夜に北海道でオーロラが見られるかもしれないこと

          2023年12月1日の磁気嵐で北海道から見られたオーロラの分析で分かったことや新たな仮説などを踏まえて、今回の磁気嵐でも北海道からオーロラが見られるかどうかについて予想や根拠を書いておきます。 日本時間で明日2月13日(火)に大きめの磁気嵐が発生し、その磁気嵐の発達のタイミングなど条件が揃った場合には、北海道から赤いオーロラが北の空に見られるかもしれません。 原因は、以下のポストのように、なんと3つのコロナ質量放出の衝撃波が地球に一気に押し寄せ、3つ合体して高密度な太陽風

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          明日の夜に北海道でオーロラが見られるかもしれないこと

          将棋が熱い

          花粉がひどい。明日は雪が積もるほど降るらしい、という日曜日の夜。何か書きます。 久しぶりに長距離徒歩通勤に挑戦してみます。明日午後の講義2つはオンラインでは大変なので、行かないといけないし、朝は大事な書類の締め切りもある。 日曜朝のひととき。NHK将棋を久しぶりに観戦しました。10年前くらいは、この番組のために受信料を払っている、というほど毎週欠かさずに見ていましたが、いつの間にか疎くなっていて。 特別な対戦でした。目が離せなかった。藤井さんと伊藤さんの対決。将棋の戦い

          将棋が熱い

          自然に学ぶこと

          2月のはじまり。元気にやっているけれど、それにしても仕事の煩雑なこと。少しでも書き出しながら整理しないと。延期していた東大セミナーもできて、春先のように穏やかな午後でんなあ、なんて朗らかにしていたら、1月に終わらせているはずの雑務(学会運営の仕事)をひとつ思い出してしまってすぐに青くなったりしています。 一緒に研究する若い人が春に3人増えます。大変かもしれないけれど楽しみ。3月末からはイギリスの学生(zoomで会った。機械学習)。4月からは東大の学生(zoomで会って、先日

          自然に学ぶこと