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市民科学、12月の赤いオーロラの場合
プレスリリースを行いました、その補足メモです
今は、5月の磁気嵐や、先日の緑のオーロラの発見と比べながら話すことができるので情報が増えていて、そのメモを貼っていきます。
さきほど取材を受けましたが、この赤いオーロラのポイントが幾つかありまして、できるだけ書いて行こうと思います。12月の磁気嵐は弱かったのですが、なぜか北海道各地から肉眼で見られました。どれくらい明るかったか。5月に起こった20年に一度の歴史的な磁気嵐のときと同じくらいの明るさでした
— 片岡龍峰 (@ryuhokataoka) June 24, 2024
赤いオーロラが異常に明るかった要因の一つは、場所とタイミングです。オーロラ爆発と呼ばれる、オーロラが磁気嵐の中でも一時的に激しく輝く様子を見るのに、地球規模で見て北海道は最適な場所と時間でした。花火大会の特等席ですね
— 片岡龍峰 (@ryuhokataoka) June 24, 2024
もう一つは、太陽風の密度が異常に濃かった、ということです。これまで、太陽風の密度が濃いとオーロラが明るくなるの?ということは、あまり研究されておらず、その理由も未解明ですので、これは市民科学を通して分かってきた研究の新展開でもあります。
— 片岡龍峰 (@ryuhokataoka) June 24, 2024
太陽風の密度は通常、角砂糖1個に5粒の陽子と電子がある程度(これが5 /cc、の意味)です。12月の赤いオーロラのときは、密度が10倍(50 /cc)でした。先日の太陽風が消えたときのオーロラの発見とは真逆な感じです、密度が高くても低くても状況が桁違いに変わるとやはり発見があるんですね
— 片岡龍峰 (@ryuhokataoka) June 24, 2024
左は太陽風の密度が普段の10倍、右は密度が1/10倍 https://t.co/L13iwbyCu2
— 片岡龍峰 (@ryuhokataoka) June 24, 2024
北海道からオーロラが見られるかも、というSNSでの宇宙天気実況は、本当に肉眼で見られた!という報告で爆発的に拡散し、その後、北海道の南のほうからもオーロラを撮影された方もおられました。結果、三角測量ができまして、赤いオーロラが600 km高度まで光っていたこともわかりました。
— 片岡龍峰 (@ryuhokataoka) June 24, 2024
当時のことを思い出すと、なぜKAGAYAさんが、この奇跡のオーロラを北海道で撮影できているのか、という驚きがありましたが、ほかには
北海道からオーロラが見られるかも、というSNSでの宇宙天気実況は、本当に肉眼で見られた!という報告で爆発的に拡散し、その後、北海道の南のほうからもオーロラを撮影された方もおられました。結果、三角測量ができまして、赤いオーロラが600 km高度まで光っていたこともわかりました。
— 片岡龍峰 (@ryuhokataoka) June 24, 2024
あとは、日本では「赤気」として歴史書などにも出てくるオーロラですが、これと関係して
これまでは、オーロラが低い緯度から見られたら磁気嵐はそれだけ巨大、という単純な話で多くの研究が進んできていたのですが、やはりそう単純ではないようですね、ということがはっきりしてしまいました
— 片岡龍峰 (@ryuhokataoka) June 24, 2024
また取材を受けるたびに、しゃべりながら色々と思い出して、ここに増やしていくとよい情報が出てくれば、足していきます。
ひとまず
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