【幼児教育】自分を守ろうとして、自分を傷つける

今日は誕生会。
今月の誕生児は5人とたくさん。
前日に子どもたちへのメッセージカードを家で書こうとしたが、幼稚園にカードを忘れて帰宅。

早めに出勤してカードを書き進めるも、部屋に子どもたちがなだれ込んできた。

間に合わなかった。

それでもカードを終わらせるべく、作業。
そっけなくなる子どもへの対応。
いけないと思いつつ、カードに最後の写真を貼る。
クイズの写真は印刷できなかった。

自分が落ち着かないまま、誕生会へ。

案の定、子どもたちもそわそわしている。

落ち着いているのがいいというわけではない。
「そわそわ」も子どもたちにとっては貴重な経験だと思っている。
ただ、今日の「そわそわ」は子どもたちの身体と仲良くなかった。

誕生会は終わったが、外遊び後の集まり、給食、帰りのサークルタイムまで自分は息をつくことも忘れるほどにバタバタしていた。子どもたちの前では落ち着いて振る舞おうとするが、頭と心は沸騰するようだった。


それでも子どもたちは笑顔で帰っていった。


その笑顔に気が付いたのは、家に帰り、夕食を食べ、今ここまで書き進めた時だった。


帰りのサークルタイムの後、誕生児の一人のお母さんと少し話す機会が。
「今日はありがとうございました。いつもの5倍なんだかそわそわしていましたが...」
自分はそんなことを言った。
毛虫のような言葉。
自分を守るための言葉だった。「いつもはもう少し落ち着いているんですよ」なんて言わんばかりに。お母さんに酷くドタバタなクラスだと思われたくなかったのだ。

なぜ「お母さんがどう思うか」を考えたのか。
なぜ子どもたちのことを考えなかったのか。

仲の悪い「そわそわ」の中でも、子どもたちは心を広げ、絶え間なく吸収していた。

今思えば、それでよかったはずだ。

なんなら、「ごめんね、先生さ...」から始めて、対話だってできたはずだ。


それなのに自分を守ろうとした嘘。
そんな言葉は自分の心をえぐり続けた。

そんな守りなんていらないんだよ。

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