マガジンのカバー画像

#創作大賞2024

9
#創作大賞2024 に応募した作品です。 ぜひスキ、コメントよろしくお願いいたします!
運営しているクリエイター

#タイムトラベル

西暦2億5千万年 1話【創作大賞2024 漫画原作部門】

西暦2億5千万年 1話【創作大賞2024 漫画原作部門】

あらすじ1話1
海上を走る船の上で、ボサボサの黒髪にヨレヨレのシャツを着た男――羽場萃はスマホを眺め、ため息を吐く。

その隣で黒いパーカーを着て丸眼鏡をかけた真面目そうな大学院生の男――田丸研一がキラキラとした目で海に浮かぶ研究所を見る。
田丸「もう少しですね…羽場先生!」

羽場「もう着いちゃうな…何で今日に限って
 来たくなかったよ」
田丸「またそんなこと言って……ほらもう上陸の準備しましょ

もっとみる
西暦2億5千万年 3話【創作大賞2024 漫画原作部門】

西暦2億5千万年 3話【創作大賞2024 漫画原作部門】

<< 前回


周囲を囲うように設置された加速器装置とその中央に加速器に連結した透明で巨大な容器。
それを前にして、羽場はボサボサと髪を掻きながらエマと田丸の方に振り返る。
羽場「高次元ブラックホールによる次元転移システム
 つまりこれが未来資源転送システムだよ」

エマはジャンパーのポケットに手を入れつつその装置を見下ろす。
田丸は呆然とした顔になっていた。
田丸「これが…未来資源転送システム

もっとみる
西暦2億5千万年 2話【創作大賞2024 漫画原作部門】

西暦2億5千万年 2話【創作大賞2024 漫画原作部門】

<< 前回


モノローグ「6年前」
大学の剣道部の道場の真ん中で、普段着のまま考えごとをしながら寝る羽場萃。

アカリ「…ばさん…羽場さん!」
誰かの呼びかけでうっすらと目を開けると、目の前には若かりし時のアカリが羽場を覗いていた。
アカリ「鷲尾さんがお呼びですよ」

羽場は起き上がり頭をボサボサと掻く。
羽場「鷲尾さんが?
 今日は海底調査じゃなかったっけ?」

アカリ「先ほど帰ってきたんで

もっとみる