![マガジンのカバー画像](https://d2l930y2yx77uc.cloudfront.net/assets/default/default_magazine_header-fcef937b52acc29928856475838f16e16c530559fc5e72d04d56d795ceb0dc0f.png?width=800)
- 運営しているクリエイター
#病院
酸いも甘いもみんながいたから#25
怖い。すごく怖い。
心が震える。凍る。
シンラさんの今後。私たちの今後。
どうなっていくのか。予想が出来ない。
ソウマ君が戻ってきたことは無論喜ぶべきことなんだと思う。
だけどそれはシンラさんの窮地が引き換えで。
だから素直に喜べないのが実情だったりして。
ギターを笑顔で描き鳴らす。
歌うことに全力で。
レコーディングに他の追随も許さない。
いつだってどんな時だって引っ張ってくれていた。
深夜で
馬鹿な私を赦して#24
走り出したら止まらなかった。
某SNSにファンがアップしてくれた動画で火がつき
世界各地からラジオ、ライブ、雑誌の撮影、インタビュー、
といったオファーの嵐。
スケジュールに空白がなくなった。
だけど三人とも浮かれている様子はどこにもなかった。むしろまだまだ足りない。まだまだ未来を見ていた。
眠る時間はほぼなく、移動中に
ほんの少し仮眠。それを断続的に繰り返していて、なんとか体をキープしていた
病の理由と涙の理由#19
身長、体重に始まり、レントゲン、CT、脳波測定、
あれやこれやと検査は進んでいった。
合間をみてはピアノレッスンも進めていた。
高校の時の音楽教諭にお願いしていた。
声を聞くのも数年ぶりで少し抜けているような
所がある、なんだか憎めない教師だったのを覚えている。
義務的に教わるのも性に合わないので、
手元に楽譜があった、とあるゲームの音楽から
抜粋して教わることにした。
先生も音大卒なこともあり、